アングラーの憧れのフィールド、五島列島で磯のヒラスズキを追う | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

アングラーの憧れのフィールド、五島列島で磯のヒラスズキを追う

磯のヒラスズキ 五島列島1

自身4度めとなる五島列島への遠征を敢行しました。現地での目標はヒラスズキをキャッチすること。今回は滞在中に1日だけ海が荒れるチャンスが訪れ、一心不乱に竿を振ったところ…

Text & Photo 角井よしたか

恒例の五島列島遠征

僕の中で年に2回の恒例となった長崎県五島列島への遠征。前回は春にレポートさせていただきましたが、今回は11月27日から12月1日までの4泊5日で現地を訪れました。

自身4度めの五島遠征で現地の雰囲気はかなり掴めましたがが、やはりアングラーとして憧れのフィールドであるという思いは色褪せません。魚影がすこぶる濃いことはもちろん、人的プレッシャーもなくポイントのスケールが大きい点も魅力です。「素晴らしいフィールドで磯、波止、船と場所や魚種を問わずに思い切り釣りを楽しむ!!」という思いで毎回この遠征を楽しみにしています。

あと、五島へ行くたびに目標としているのが、サイズを問わずにヒラスズキを釣るということ。磯のヒラスズキゲームといえば波に釣況が左右されやすく、いくら魚影の濃い五島列島といえども条件が揃わないことにはヒラスズキに出会えない可能性もあります。毎回のそんな不安を抱えているので、実際に釣れたときは大きな喜びが味わえます。今回はこのヒラスズキゲームの模様をレポートしたいと思います。

五島列島のヒラスズキゲーム

大阪から飛行機~バス~高速船と乗り継ぎ、7時間ほどかけて五島列島へ。基本的に大阪から五島へは半日ほどの道程となるので、初日と最終日は移動で潰れてしまいます。

現地に到着すると、いつもお世話になっている島の方々が宴会の準備をしてくれていました。「今回は何を釣るの?」「おいしい魚を頼んだよ」といっていただき、期待が膨らみます。五島遠征は釣りが楽しみであることはもちろんですが、こうしていつも温かく迎えてくれる島の先輩方に会うのが本当に楽しみです。

さて、毎度のことながら事前の釣果情報などはまったく得ないまま挑んだ今回の遠征。ただ、4度めともなるとある程度自分で開拓した中でポイントの目星がついており、この時期は北寄りの風が吹いて波が出ることがほとんどなので、そのあたりも考慮しながら波のありそうなポイントを選択する予定です。

現地で天気予報を見ると、さっそく翌日が荒れる模様。そして、残りの3日間はベタナギの予報なのでヒラスズキの可能性があるのはこの日だけ。何とか釣果を上げたいところです。

翌日は昼からポイントへ。予報通りに強い北風が吹いていました。山道を降りてポイントへ向かっていると、道中で先行者の姿が見えました。歩いてるルートが違ったので声をかけることはできませんでしたが、遠目で見るとリュックに5~6匹のヒラスズキが入っていました。先行者の方がしっかりと釣ったあとでチャンスは残されているのか?   一瞬不安がよぎりますが、過去の五島遠征で学んだことがあります。それは潮位変化が激しく、それにともないサラシがさまざまな場所で発生してで魚のつき場がかわるということ。また、魚影の濃さからフレッシュな群れが入ってきやすいのも特徴です。…と、ポジティブなことだけを考えてポイントへ向かいました。

悔しさと嬉しさを経験

ポイントに立つとかなり横風が強く、波も大きい状況。なるべくルアーの水噛みがよくなるポジションを選んでアプローチを開始しました。

磯のヒラスズキ 五島列島2
条件の揃ったポイントを前にしてテンションが上がりますが、落ち着いてポイントやタイミングを見極めます。

すると、数投めにかなり沖の方でバイトが!!  待ってましたとばかりに合わせを入れましたが、謎の合わせ切れ…。事前の点検を怠った自己責任とはいえ、まさかのできごとにショックを受けながら次のポイントへ向かいました。

やってきたのは岬の張り出し。ここは横風がかなり強く吹いており、竿を振るのもやっとというレベルです。そこで飛距離が出て横風の中でもしっかりとリップが水を噛んで泳いでくれる12㌢のミノーに変更しました。

非常に釣り辛い状況の中でアプローチを続けていると、しっかりとルアーが泳いだと思った直後に「ドン」という鈍いアタリが!!   すかさず合わせを入れるとかなりの重量感が伝わってきました。

大型だと判断し、時間をかけてじっくりとファイトするべく竿を立てます。すると、ゆうに80㌢はある大きなヒラスズキが真っ白なサラシの上でゆっくりとエラ洗いを見せました。そして「これはデカい!!」と気を引き締めた直後にまさかのフックアウト…。ルアーが吹っ飛ばされました。普段はなかなかお目にかかれないサイズだったので悔しさが込み上げてきます。

「このままだと今回はヒラスズキをキャッチできないかも…」と一瞬弱気になりますが、ここはポテンシャルの高い五島列島です。「まだチャンスは残されているはず!!」と気持ちを切り替えて平常心で釣りを再開しました。

五島のポテンシャルを信じてキャストを続けていると「ドン」とヒット!! 慎重なファイトでようやく念願のヒラスズキをキャッチすることができました。サイズは70㌢台後半でしたがあまり大きく感じなかったので、先ほど逃した大型はいったい何㌢あったのか…。それを考えるとさらに悔しさが込み上げてきました。その後はバラシもありながらもう1匹釣ったところで日暮れが近くなったので終了としました。

磯のヒラスズキ 五島列島3
目標であるヒラスズキをキャッチすることができました。ただ悔しい思いもあり、リベンジを誓って現地をあとにしました。
磯のヒラスズキ 五島列島4
この日、サラシから飛ばされてきたベイトは5~6㌢のカタクチイワシでした。ショートバイトやバラシが多かったのはベイトが小さかったことが原因の1つだと思います。

そして今回の遠征中、海が荒れたのはやはりこの1日だけでした。もう少しヒラスズキゲームを楽しみたかったのですが、こればかりは仕方ありません。とはいえ、ナイトゲームで30㌢台後半のアジや良型メバル、船ではヒラマサなどが釣れ、今回も五島列島の釣りを満喫しました。次回は再び春に訪れ、今回逃した大型ヒラスズキにリベンジしたいと意気込んでいます。

釣り人にとって憧れのフィールドである五島列島。みなさんも機会があればぜひ1度足を運んでみて下さい。きっと普段は味わうことができない釣りや感動が待っているはずです。

冬の五島列島での釣果


使用タックル

磯のヒラスズキ 五島列島5

【ロッド】
Go-Phish・The Spot King“master plugger”13.0T

【リール】
シマノ・ツインパワーXD C5000XG
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【ライン】
シマノ・ピットブル8(2号)
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【リーダー】
ダイワ・ディーフロン 船ハリス8号
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【ルアー】
タックルハウス・K2F122MS T:0.8
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Go-Phish・TKLM120GP

【フック】
がまかつ・トレブルRB MH ♯1~♯4
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【磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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