ビギナー必見!! 釣り具のメンテナンス・テクニック《オフショア編》
ズボラな性格のため入念なメンテナンスは行なっていませんが、それでも最低限実践していることはいろいろとあります。釣果を大きく左右する整理整頓は特に意識して…
解説:山本啓人
潮ガミや腐食を低減するために…
今日は和歌山、1日おいて日本海、翌々日は室戸、といった感じで釣行先が不特定なうえスケジュールもそれなりに過密なため、正直なところ完璧といえるレベルでのメンテナンスは行なえていないのが現状です。そんな中で常に心がけているのは「整理整頓」です。
自宅ではジグを種類別にケースに保管しています。そこから、次の釣行で使いそうなものを選んでタックルボックスに移します。リーダーなどの小物は近海用と遠征用の2つのボックスに分けて用意してあります。近海用はリーダーが4~12号まで、フックが1~2/0番。遠征用はリーダーが8~24号ぐらい、フックは3/0~4/0番やシングルフック、といった具合です。これらを目的に応じてパズルのように組み合わせるのが釣行前の準備です。
釣行後は、僕はまずタックルに真水をかけたいタイプ?です。少しでも潮ガミや腐食を低減したいからです。それと、ほとんどのリールはグリス量を減らしたり、いくらかの改造を施しているので自身で完全にオーバーホールを行なう必要があり、その回数をできるだけ減らしたいというズボラな考えもあります。
そうしたことから、帰港したら港でできる限りタックルに残っている塩分を洗い流し、帰宅後も30分ぐらいは水をかけっぱなしにすることが僕のセオリーとなっています。
ラインについた塩分もきれいに…
リール本体だけでなく、PEラインについた塩分もできる限り洗い落としたいものです。これを怠るとスプール内に塩分がかたい結晶となって残り、ラインを傷つけることになります。ラインをすべて空のスプールに巻き取って、真水に浸けておいて塩抜きをすればベストですが、いかんせん僕はズボラですのでリールごとよく洗ってしっかりと水気を切り、紫外線でラインが劣化しないように1日陰干しにしておきます。
その他、ロッドは全体を真水で洗ってから、ガイド回りに汚れが残らないように拭き上げます。ジグはしっかりと水洗いをして乾燥させます。リング類はいったんジグから外して水洗いし、乾燥させてから再利用します。いずれも十分に乾燥させてからもとの棚に戻しておきます。
フックは特に入念に!!
チェックやメンテナンスに手間がかかるのがフックです。よほど状態がわるくない限り再利用していてます。アシストラインに軽度の曲がりグセがついたものはジャスティスのアシストホルダーにセットして、テンションをかけた状態で乾燥させると再利用が可能になります。
かなり強く曲がりグセがついていれば、ジグの重さをかけた状態で乾燥させます。どうしようもないものでも、ハリ先が甘くなっていなければいったんバラして、根付けからやり直してハリだけでも再利用します。
アシストラインにはPEなどの組糸が使われていることが多く、塩分が抜けきっていなかったり、乾燥しきっていないことがあるので再利用の際には注意して下さい。僕は以前、そのような状態でケースに戻し、もともと入れていた他のフックまで錆びて全滅させたことがあります。ちなみに、フックは錆びたらダメというわけではなく、詳しいことは省略しますが錆びることによって特定の性能が向上するという面もあります。
とはいえ、せっかくきれいに作ったアシストフックがすべてサビサビになったときにはさすがに泣けました(笑)。なお、現在では保管用のケースから必要分を前記のアシストホルダーに移して釣り場へ持参しています。
その他の注意点
そして、釣り場(船上)でも常に整理整頓を心がけています。1日の間には魚がよく釣れる時合があります。このときに使いたいジグやフックをサッと取り出せるかどうかでも釣果がかわってくるはずです。事前にひと手間を加えるだけで魚をより容易に手にすることができます。
ランディング後、ペンチを捜している間に魚が暴れて自分の足にフックアップしたという話も聞きます。それに、ペンチが錆びていて開きにくければハリを外すのに恐怖を感じるでしょう。釣りを円滑に楽しむために整理整頓とメンテナンスを怠らないようにしましょう。
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