90㌢級のヒラマサを相手に小マサ用のタックルで大奮戦!! |【奇跡のランディング①】
まさかのダブルヒットを制したファイトパターン
ストロークの短いポンピングを素早く繰り返して足もとのシモリ付近まで寄せたものの浮いてこない。このままでは取れないので再度ベールを起こしてラインを出し、沖へ走らせる。30㍍ほど走ったところで止まったのでまた寄せにかかると、今度はシモリをかわせるほどのレンジまで浮いてきた。そして、姿が見えたので「取れる‼」と確信した直後、何と口に掛かっているジグをめがけて別の魚がバイトしてきた‼
「エッ⁉」と思う間もなくドンッとロッドに重みがのしかかる。それまでと違ってスピードはないもののラインやロッドの限界に近い重さだ。それがジリジリと潮に乗り、ナイロンラインがメインだった時代から何度となく苦い思いをした右側のエグレへまっしぐら…。「なんかわからんけど、無理やぁ~‼」と、またも諦めかけたが魚の引きがおかしい。ときどき5㍍ほど走るものの方向が定まらない。そこでドラグをもう1段階締め、ラインブレイクを覚悟しつつできる限りやさしく、極めてストロークの短いポンピングを繰り返す。ラインが悲鳴を上げる中、少しずつ寄ってきた魚体がついに見えた。1つのジグに90㌢ほどのヒラマサが2匹掛かっている。
1人ではランディングできないので3人組にギャフ入れをお願いするがうまくいかない。自分でギャフを入れると1匹はフックアウトしてしまったがもう1匹はキャッチ成功。90㌢をわずかに切る、よく肥えたオスのヒラマサだった。
改めて考えると、このときPE4号、リーダー80 Lbといったセッティングだったらもっと強引なファイトをしてしまい、取れていなかっただろう。実際に他の釣り場でより大きなサイズを掛けたものの道具を過信し、とっさに強いテンションをかけたためにバラすということを2度もしてしまっている。
なお、自分ではとても長い時間に感じたが、実際にファイトしたのは3分足らずだと思う。また、3人組とはこの日を機に友だちづき合いが始まったこともあり、それほど大きなヒラマサではないが鮮明に心に残っている。
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