【ヒラスズキゲームQ&A】Q5.どんなリールを選べばいいの?
シューティング的要素を含めたゲーム性の高さから、SWゲームフィッシングの中でも至高のターゲットの1つに数えられるヒラスズキ。ここではリール選びについて、ヒラスズキゲームに精通するエキスパートが解説!!
【磯】巻き取りスピードを重視して…
Answer:大橋究未
磯のヒラスズキゲームで重視するのはリールの大きさ、つまり巻き取りスピードである。ナイロン16Lbのラインに13㌳のロングロッドを使用している私の場合、繊細さよりスピードを大事にしている。ルアーがサラシに追い越されて困るケースを防ぎたいし、ヒットしたヒラスズキを手際よくランディングに持ち込むにもその方が有利だ。
サイズはダイワでいう3000~3500番が必要だ。ギヤ比が高ければもう少し小さくてもよいかもしれない。それと防水性の高い方が長持ちするだろう。とかく波を被りやすい釣りだということを理解しておきたい。
なお、高価なリールならではの水流まで手で感じるという高感度の話もあるが、私は視覚で状況をしっかり捉えてルアーを自然にポイントへ運ぶことを重視した方がよいと考えている。まあ、少しでも性能のよいリールを購入するに越したことはないが、いわゆる中級クラスのリールでもヒラスズキは十分に釣れるのも確かである。
【磯】道具選びの自由度が高いのも楽しいところ‼
Answer:武田 栄
●スピニングリール…磯のヒラスズキゲームに求められるのはある程度の耐久性。軽量でハイスペックなリールであるに越したことはないが対衝撃性や耐水性能など、他のシーバスゲームやライトゲームに求められる特別な繊細さよりもシンプルさと丈夫さを重視したい。また、ナイロンラインを使用するアングラーも多いことから、ペンなどの味わい深いリールも十分に機能する。
サイズは使用するラインを最低でも150㍍巻けるのものが基本。ダイワなら3500番や4000番クラスが標準となる。ただ、好みやスタイルもあるのでそれぞれ試しながら決定することになる。
たとえば軽量で持ち重りのない11㌳のロッドなら、リールも同じく軽量な中級クラス以上の3500番がいい。僕の場合はPE2号を標準として3500番がメインとなる。それ以上のラインをメインに使うなら4000番以上。また、同じロッドでもトルクがあるしっかりとしたタイプが好みなら、バランスを考えてそれ以上のクラスを選択したい。
僕の場合、クラスラインが16Lbとなるナイロンの場合はダイワなら3500番、さすがに最近は出番がなくなったがペンなら5500(550)番クラスとなる。いずれにしても特殊な釣り方を除けば選択の自由度が高いのがヒラスズキゲームにおける道具選びのよいところである。
●ベイトリール…磯ヒラスズキゲームに求められるのはシンプルな機構でタフに使えるリール。ベイトタックルも用いる僕は使いやすさ(使い慣れているという意味も含めて)と、6号という太号柄のPEを100㍍巻けるスプールを持っているということで、アブ・アンバサダーの6000番クラスを長年使い続けている。磯ヒラではショートキャストのピンスポット狙いが中心となるので、青物の回遊時を含めて不具合はそうない。
アンバサダーはオールドモデルもよいのだが、何せ荒れる磯でのハードな使用が前提である。だからクラシックタイプのモデル(残念ながら国内販売は少ない)をメインに使っている。長尺のベイトロッドでの釣りでは相性のいいリール(スプール径などが竿に合ったもの)を選びたい。タックルシステムは丈夫ならそれでよい…などとシンプルに語られがちだが、ことベイトタックルに関していえばロッド&リールのバランスは大変重要である。
今後、スプール径の大きな国産のものが出てくれば、それもいろいろ試してセッティングを突き詰めていくつもりだ。
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