【ヒラスズキゲームQ&A】Q4.どんなロッドを選べばいいの?
シューティング的要素を含めたゲーム性の高さから、SWゲームフィッシングの中でも至高のターゲットの1つに数えられるヒラスズキ。ここではロッド選びについて、このヒラスズキゲームに精通するエキスパートが解説!!
【磯】正確なキャストが決まる11㌳クラス‼
Answer:橋本 景
ヒラスズキは河口部やサーフでも釣れますが、ここでは私の好きなフィールドである磯でのロッド選択について話を進めます。
ロッド選びで最も重要なことはキャスト性能。狙ったポイントにルアーを届けられる正確性を重視しています。磯では通常のシーバスゲームよりも根やスリットなどの障害物をタイトに釣ることになります。ヒラスズキがいる「点」を、強風や波が荒い条件下で射抜くことができるかどうか、それが釣果に決定的な差を生むのです。
キャストの正確性から考えれば、ロッドの長さは短い方が有利です。しかし、荒れた海で釣ることが多い磯のヒラスズキゲームの場合、安全な立ち位置から釣りをするためにはそれなりの長さが必要です。特に危険なのがランディング時です。ロッドが短いと波打ち際に近づかなければならないシーンが多いもの。それもヒラスズキをキャッチしたい一心で必要以上に海へ近づいてしまいがちで非常に危険です。
以上を踏まえ、危険回避と確実なランディングを考慮すると、最低でも11㌳以上です。
私はブラックアロー110MHを磯でのメインロッドとしています。そして、足場が高い磯、波が高い場合にはブラックアロー126MHといった12㌳以上のロッドを使います。長い方が足もとのポイントを攻めやすいという点でもおすすめです。
【磯】万能はない。どこを重視するかで…
Answer:西村好仁
磯のヒラスズキゲームはハードな場所や悪天候時の釣りが多くなる。そのため、ロッドの長さやパワーが重要な選択基準になってくる。
私は11㌳の少し硬めのロッドをメインに使用しているが、やはり足場の高い磯、風の強い日などは12㌳クラスの方が使いやすい。ファイト時もそのクラスのロッドの方が沖の沈み根などをかわすとき、ランディングなどに余裕があるものだ。
ただ、ロッドにもよるが11㌳の方がおしなべてキャスティングの精度が上がるし、操作性にもすぐれており、ヒラスズキゲームではその点が要求される場面も多い。また、長時間のキャストにおける疲労感が軽減できる点も見逃せない。
いずれにせよ磯のヒラスズキゲームの場合はロッドのパワー、つまり硬さや張りの強さも重要である。強風に負けずフルキャストでき、点在するストラクチャーをある程度は強引にかわしていくファイトも求められるからだ。
ただし、実際は足もとでのピックアップ寸前のバイトが多いのがこの釣りだ。沖を釣りやすい硬めのロッドではその際にバラシが起きやすい。リールのドラグ設定を少し弱めにしておくなどのフックアウトを防ぐ工夫も必要になる。
そんなこともあり、これから磯のヒラスズキ用にロッドを購入しようという方の最初の1本には少し柔らかめで軽いものをおすすめしたい。
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