【ヒラスズキゲームQ&A】Q2.狙い目となる釣り場や条件の目安は?
シューティング的要素を含めたゲーム性の高さから、SWゲームフィッシングの中でも至高のターゲットの1つに数えられるヒラスズキ。ここでは狙い目となる釣り場や条件の目安について、ヒラスズキゲームに精通するエキスパートが解説!!
【磯】通うことで見えてくるものが…
Answer:中野友昭
日中のヒラスズキならサラシを釣るのが基本。それは誰もが知っているだろう。問題はそのサラシのよしあしである。そこにターゲットが潜めそうな沈み根やエグレがあるのか、今が最もサラシが広がる潮位なのか…。判断材料はいろいろとあるが、通い込まないと分からないことが多い。ヒラスズキが身を潜ませることができる水深があるサラシがあれば、とりあえずルアーを投げてみるのがいいだろう。そこから分かることも多いものだ。
サラシを作る要因の1つでもある潮位の考え方も難しい。根がどの程度海面から出ているのかでサラシのでき具合はかわってくるが、干潮ならいいサラシができるもののポイントが浅くなり過ぎて肝心のヒラスズキが入ってこられないという場所もある。逆に満潮だと水深的にはベストなのにサラシが広がらないケースも少なくない。
まあ、ヒラスズキが入ってくるのに問題ない程度の水深があり、干潮、満潮のどちらでも同じようにサラシができるなら満潮の方がよいことが多いものだ。自分がそのポイントに行ったときの潮どきは常にチェックしておき、干潮で釣れなかったら今度は満潮に…、という具合に狙うタイミングをかえてみるのも釣り場の全容を知るためには重要である。
また、朝はまったく釣れなかったのに昼から同じポイントで爆釣になったりすることもある。その日の潮の具合やベイトの動きなどでヒラスズキの捕食スイッチが入るタイミングもかわるのだろう。同じポイントを朝から、昼からの異なる時間帯に攻めてみるのは効率がよいし、経験値のアップにも繋がると思う。
【サーフ】ベイトの他に風と波が重要
Answer:加地武郎
個人的に重視する釣り場の条件はそのエリアにベイトが入っているかどうか。もちろん、地形や潮通しによって安定したヒラスズキの回遊が見込めるエリアというのが前提だ。そこではベイトの有無にかかわらずチャンスはあると思うが、そういった釣況を安定させる条件がないポイントでもベイトが入っていれば思わぬ釣果に恵まれることも多い。
ただ、ベイトが入っているかどうかというのは、昼間に確認するか、何らかの釣り情報などで把握するしかない。この時期ならこの場所で…? と、ある程度は経験に頼った読みも必要となってくる部分だ。
ベイトの状況が分からなければ大まかな季節的な魚のつき場をふまえてゲームの組み立てを考え、その中で風と波の条件がフィールドにマッチするポイントをセレクトする。ただ、河口に絡むポイントであれば雨の影響が一番重要だ。海の荒れ方と川の増水の具合のパワーバランスが取れた状態がべストである。
ゴロタ浜やサーフでは底荒れしない程度の波立ち、沿岸から広がる濁りがあるのがヒラスズキ狙いにおける好条件と考えている。
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【リバー】河川の影響以外のファクターにも目を向けて…
Answer:安田栄治
主な釣り場はヒラスズキが生息するエリアの外洋に面した河川である。小川はもちろん、カルバートなどの排水口、雨がないと切れてしまうレベルのごく小さな流れ込みでも河口のパターンは成立する。
ただし、ヒラスズキの住み家といえる沖の瀬が近くに存在することが重要だ。周辺に釣れた実績のある磯やサーフなどがあればその条件を満たしているといえる。
なお、フィールドの底質にも注意してほしい。粒子の細かい白砂やヘドロが堆積するような潮流の緩いところは期待できない。砂よりも砂利→石→ゴロタ…と、底質が粗いほど潮当たりがよくておもしろい。だから特に潮が当たる場所に設置されているテトラ積みや防波堤回りはヒラスズキゲームにおいてよい狙い目といえる。
※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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