ヒラスズキゲーム・ランガン&ポイント開拓指南|【THE ANSWER vol.5】
情報の扱い方について
最近はSNSなどで新鮮な情報が入手できるようになりました。私の場合、有名ポイントにベイトが寄っていることが確認できれば時合だけに絞って竿を出しに行きます。私がよく行くサーフのポイントは、ナイトゲームではまず他のアングラーに会うことがないので釣果情報なども出回りません。すべて自身で見つけ出したポイントです。特にサーフの場合は釣れるタイミングというものが存在するので、ポイントを開拓する際もその点を意識して通う必要があります。
ベイトが集まればヒラスズキは季節を問わずに釣れます。一方、ヒラメに関しては11月後半から翌1月前半が圧倒的にヒット率が高いように思います。釣行回数が少ないので正確なことは分かりませんが、50㌢クラスを中心に狙って釣れる時期だと感じています。
高知県は激戦区の和歌山などに比べると釣り人が少なく、浦戸湾や仁淀川河口の有名ポイント以外は情報もないと思います。そのため、思う存分自分の釣りを楽しむことができます。ベイトがいて時合を見つければどこでも入れ食いになる可能性があるでしょう。
情報の扱い方というか、利用方法についてはほとんどのみなさんがサンデーアングラーだと思います。したがって情報を入手して翌週に釣行すると潮は真逆になります。2週間後にはよく似た潮になりますが、ナイトゲームの場合は月の出が逆になり、同じ潮回りと月回りでは季節が進んでしまうので翌年のデータとして参考にするのがベターかもしれませんね。
自分なりの楽しみ方を追求
私は幼少のころに大阪の小河川でフナ釣りをしていたころからポイントを開拓するのが好きで、それは今もかわりません。もちろん有名ポイントでも竿を出しますが、その場合は前述したように時合だけ釣りをする程度で粘ることは滅多にありません。それよりも自分が釣れそうだと思う釣り場をランガンしてポイントを開拓しています。この場合、主に満潮の潮止まり前後1時間と干潮の潮止まり前後1時間に竿を出し、その中で1度でもバイトがあれば潮位などによる時合を見つけるまで何度か通います。
とにかく私はせっかちな性格なので釣れ続かない限りはランガンで魚を捜します。そして、1個所で数投して魚の有無をチェックするといった具合です。このとき、波に対して投げるタイミングをかえたり、リトリーブスピードをかえたりするのは磯のヒラスズキ狙いと同じです。撒き餌で寄せる釣りではないため、外海の場合は餌を捜す以外にそこに大型魚がいる理由がないという考え方で釣りをしています。
[spacer]ポイントを効率よく捜すためのアドバイス
効率よくポイントを捜すには変化のあるタイミングや場所で竿を出すことが重要となります。たとえば季節のかわりめ、雨が続いた後、波が出るタイミングなど、海に栄養分が入り、食物連鎖が起こりやすいときなどです。また、場所的には磯が続いている地形の中で1個所だけ砂浜があったり、その逆も狙い目となります。
一見して変化に乏しいサーフでも潮が引くにつれて波の盛り上がるところは海底が駆け上がっていると判断できます。また、サーフに水の流れた形跡があれば大雨のときにできた溝が海底に残っている可能性があります。そのような場所を潮が動いているタイミングで狙うことにより思わぬ釣果を得られることがあります。そういった意味でも時合落ちの有名ポイントで竿を出すよりも、ポイント開拓を見据えたランガンを展開する方が次の楽しみに繋がると考えています。
私の場合はサンデーアングラーではなく、いつでも釣りができるのでみなさんとは環境が異なりますが、1つでもプラスになることがあれば幸いです。ぜひご自身の考えを尊重して思う存分釣りを楽しんで下さい。
【辻本 隆・プロフィール】
※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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