【青物ジギング】ジグのポテンシャルを最大限に引き出す方法 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

【青物ジギング】ジグのポテンシャルを最大限に引き出す方法

青物ジギング ウェート調整1

ジグは水深や潮流に応じて着底の判断ができるウェートを選ぶのが基本だが、他にも意識したいことはいろいろとある。たとえば、ジグ本来の動きが生かせる重さに注目すると…

解説:笠原啓昭

ウェート選びの考え方

オフショアジギングにおいて標準ともいえる水深80㍍前後のポイントを想定し、私なりのジグウェートの選び方について紹介しよう。まず、ジグのウェートを決めるうえで基準としていることは以下の3点となる。

①風、ウネリなどの気象条件…まずは気象条件に合わせてタックルをセレクトすることから始める。簡単にいえば、海況が穏やかなときはスピニングタックル、荒れているときはベイトタックルという具合だ。
理由は風やウネリの影響で船が揺れ、体が安定しない状態ではしっかりとジグを動かすことが難しい。そのため、ジャークのパワーをスムーズにジグに伝えられるベイトタックルが有利となる。また、ウネリによる船の上下動で生まれるフォール中のバイトにも素早く反応できるためヒット率が上がるだろう。
逆に海が穏やかで安定した状況では、多様なアクションが演出できてスピードに変化をつけやすいスピニングタックルを使用している。

②潮流や船長の操船による船の流れ方…実釣時にその場で状況を見極め、潮流の速度に合わせてジグのウェートを選択する必要がある。具体的には水深80㍍で潮が速ければ200㌘、遅ければ150~170㌘を選択している。潮が速いときに軽いウェートにすると、ジグが流されて他のアングラーとオマツリになる可能性が高いので注意したい。また、着底までにかなりの糸フケが発生するので、いざジャークを開始するときにジグに力が伝わりにくい。
また、船長の操船パターンにも意識を向けるようにしている。ポイントに対してダイレクトに船をつけるのか? 潮かみから船を流しながらポイントに入っていくのか? そのあたりに注目してほしい。経験を積むことである程度は把握できるようになるが、難しいようなら直接船長に聞いたり、常連の方々から情報を収集するのが得策だろう。
ダイレクトにポイントにつける操船なら、できるだけ早く着底させるために200㌘をセレクト。流しながらポイントに入る場合はアクションさせやすい150~170㌘がおすすめだ。

③タックルのトータルバランス…おそらく、タックルを何十セットも持っているアングラーは少ないと思う。そのため、前記の①と②の内容を踏まえ、手持ちのタックルに合ったウェートを選択することが最も重要だと考えている。つまり、状況を的確に判断し、限られた手持ちのタックルをうまく組み合わせてバランスを取ることが大切となる。
このあたりは使用するタックルによってかわるので明確な基準は存在しないが、基本的な考え方はいたってシンプルだ。まずは狙い通りのアクションを演出できるジグとそれを動かせるタックルを選び、ヒットに持ち込むための組み合わせを考えることから始める。次にヒットさせたターゲットを確実に取り込むためのシステム(ラインやリーダーの号数、ノットなど)をチェックしておこう。

青物ジギング ウェート調整2
青物ジギング ウェート調整3

ラインを立てるように操船するときでも、バーチカルの釣りにこだわる必要はない。並んで竿を出しているアングラーすべての糸が立っているとすると、水中ではラインがカーテン状になって魚に警戒心を与えやすいのではないかと考えている。スピニングタックルでキャストしたり、ウェートを軽くして潮に流すことで人とは違うポイントにアプローチするのも一手だ。ただし、潮流の方向や船の流れ方を考慮しなければ、オマツリで同船者に迷惑をかけてしまうので要注意。

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