磯のヒラスズキゲーム・初冬の戦略②|【漢磯紫流儀 vol.3】
以前に比べるとヒラスズキが釣りにくくなっているというのが現状だ。そんな難易度の高いフィールドやターゲットを攻略するにはさらなる試行錯誤が不可欠となるから…
Text & Photo 赤木光広
初冬にメインとなる釣り方
『初冬の戦略①』でも述べたようにこの時期、磯のヒラスズキゲームで注目すべきポイントはシャローエリアだ。そして、浅場では魚の意識が必然的に水面付近へと向く。
そのことを前提に、ルアーはミノーならリップが短くてあまり潜らないタイプを使用。他にも軽めのシンキングペンシルが有効だ。また、ときにはバチ抜けパターンで使用するルアーが活躍することもある。これはベイトの動きに起因する。ヒラスズキがトウゴロウイワシについているときなどは、ルアー自体の動きがほとんどないパターンに好反応を示して連続ヒットしたりするのだ。
あとは、ベイトが小さいときなどはシルエットをごまかしやすいトップ系ルアーが活躍する。さらにトップ系は根掛かりが気になって攻めにくいシャローエリアでも縦横無尽にトレースできるのが強みだ。特に初めて竿を出す場所や根の複雑なポイントでは不可欠である。
実釣時のキモとしては磯の先端付近ばかりを狙うのではなく、つけ根部分など見過ごしがちなポイントにも注目すること。食い気のある魚ほど手前まで進入してくる傾向が強く、そのようなポイントは釣りやすいはずだ。
[spacer]攻め手を拡大するために…
磯でヒラスズキを狙っていると、攻め手を欠いて行き詰ることがよくある。急にルアーを見切られたかのように反応がなくなったり、あと一歩というところで魚との距離を詰められなかったり…。そんなとき、私は帰宅後にふと考える。果たしてこれまでの延長線上の釣りをしていていいのだろうか? もっと攻め方に工夫が必要なのではないか? あるいはルアーそのものに何か工夫が必要なのか?
私の場合、前述のようにルアーはトップ系、ミノー、シンキングペンシルをメインに使用している。そして、私のアプローチは基本的にルアーを流れに委ねる釣り方だ。ならばその委ねている状態でどれだけ魅せられるか、あるいは誘えるかがキーとなる。もったいつけているようで非常に申しわけないが、これは今後メーカーと協力しながら突き詰めていきたい部分であり、大きな進展があればそのときに紹介したいと思っている。
とにかくルアー操作においてはこれまで以上のバリエーションと精度アップが課題である。そして、今まで実践していない釣り方の模索や、ルアー自体の動きに対する考え方などを検証し直す必要があるのかもしれない。以前に比べて格段に釣りにくくなっている現状を踏まえると、試行錯誤を惜しんでいては今後ますますフィールドやターゲットに対応できなくなるのではないかと考えている。
[spacer]使用タックル
初冬のヒラスズキ狙いで私が最も信頼しており、不意の青物のヒットにも対応できるタックルを紹介したい。
【ロッド】
シマノ・エクスセンスS1100H/R
向かい風の状況でもしっかりと振り抜け、青物にも十分に対応できる頼もしいロッド。一方で繊細なティップを備えており、サラシ内の流れを掴みやすいので大きな武器となっている。
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【リール】
シマノ・19ステラC5000XG
巻きの軽さと丈夫さにこだわって開発されたリール。剛性も高く、滑らかさがいつまでも維持されるので常に波の抵抗を受ける磯のヒラスズキ釣りにも安心して使える。
【ライン】
シーガー・PEX8 1.5号
信頼して使い続けているアイテム。なお、青物用として替えスプールには2号をセットしている。
【リーダー】
シーガー・グランドマックスFX
PE1.5号の場合は6~7号、2号なら8号をセット。いずれも根ズレで簡単には切れないフロロカーボンラインがおすすめだ。
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【ルアー】
以下のルアーをサラシの厚みや風の強さ、ベイトサイズによって使い分けている。なお、マニックはバチ抜け用ルアーでトウゴロウイワシについたヒラスズキ攻略のファイナルウエポン、スライドアサシンはスリットを攻める際に多用している。
デュオ・タイドミノーシリーズ
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デュオ・タイドミノースリムシリーズ
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デュオ・ラルストゥイッチャー95L
デュオ・レアリス ジャークベイト100F、120F
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デュオ・ベイルーフ マニック115
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シマノ・エクスセンス サイレントアサシンシリーズ
シマノ・エクスセンス スライドアサシン 100S X AR-C
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