【磯のヒラスズキ】シューティングゲームを満喫するためのノウハウ
アクション考察
メインに使用するのは145㍉(28㌘)のフローティングミノー。ルアーに求められる性能は遠投性とすぐれた遊泳力だ。乱れたサラシの中でもイージーにコントロールできることを重視する。
そして、まずはタダ巻きで状況をチェック。食い気があるヒラスズキがいたら十中八九は1~2投めに反応があるはずだ。反応がなかったり、アタッたのにフッキングに至らない場合はルアーが狙いのポイントを通過する際のスピードをファストからスローにしたり、トゥイッチを入れるなどしてアクションに変化をつけると効果的だ。また、足もとのサラシでバイトしてくることも多々ある。これを踏まえ、足もとで一瞬ポーズを入れて食わせの間を演出するのと同時に、ロッドワークでテンションをかけてバイトを誘う。
メインのミノーでひと通り攻めきった後は手をつけていない沖めのポイントを狙う。この場合は飛距離が稼げるシンキングペンシルを投入。この種のルアーはミノーと比較して引き抵抗を感じないが、アクションはミノー感覚でOK。タダ巻きで表層を狙うとバイトを得られる。
さらに、派手なアクションが演出できるのもこのルアーの強みだ。着水直後にロッドを立てて小刻みなトゥイッチを入れ、水面でスプラッシュさせてパニックベイトに見立てたアクションで誘う。このパターンはミスバイトの直後や先行者がいたとき、さらにはサラシが薄い状況下でリアクションバイトを誘発するのに有効である。
タックル流用で青物&マダイ狙いが可能
ヒラスズキ狙いで磯に立ったものの予想に反してサラシ薄だったり、潮位の関係でポイントに入れないときなどは青物やマダイを狙うのもおもしろい。ルアーはヒラスズキ用のミノーやシンキングペンシルで十分に対応できるが、青物仕様としてはフックをワンランク太いものに交換する。
青物狙いでは水面を意識してシンペンやトップウォータープラグをチョイス。青物の回遊があるときは派手なアクションでアピールすれば水面を割るド迫力のバイトシーンと強烈な引きが味わえる。
一方、マダイはヒラスズキと共通するポイントが多く、シーズンを通して狙うことができる。ヒラスズキ狙いほどサラシの有無は関係ないが、カタクチなどのベイトの接岸が密なときは磯際の表層までそれを追って回遊する。そして、捕食スイッチが入ったマダイはヒラスズキ狙いのフローティングミノーにバイトすることも珍しくないが、水深や海底の起伏などに応じてシンキングミノーも投入。レンジの幅を広げて狙うのが得策だ。
ただし、両者ともに魅力一杯のターゲットではあるが、ベースにあるのはヒラスズキ狙いのランガンスタイルだ。必然的に必要最小限の装備で挑むことになる。この点を踏まえてタックルはヒラスズキ仕様とするものの青物を想定したパワー系をおすすめしたい。
《参考タックル》ロッド=MCワークス・ワイルドブレーカー109HR/S/リール=シマノ・ステラSW5000XG/ライン=デュエル・BIG PE2.0号/リーダー=デュエル・ハードコアパワーリーダーCN40Lb/ルアー=デュエル・ハードコアヘビーミノー90、ハードコアヘビーショット(S)105㍉、ハードコアTTリップレス115F MDなど
(SWマガジン 2013年11月号より)
※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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