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【THE ANSWER vol.4】パイオニアが語るヒラスズキタックルのリアル

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磯のヒラスズキゲーム タックル1

私が磯のヒラスズキ釣りを始めた30年以上前に比べると、タックルは目を見張るような進化を遂げました。その変遷を目の当たりにしてきたアングラーとしてタックルに関する価値観や考え方について紹介させていただきたいと思います…

Text & Photo 辻本 隆

ロッド&リールについて

私は8年ほど釣りから離れていた時期があります。その間に磯のヒラスズキ釣りにおいては11㌳クラスの硬いロッドが主流になりました。もちろん、そのことについては否定しませんし、中紀の日の岬や愛媛県の愛南エリアなど、冬の季節風の影響が強いポイントではそのようなロッドがマッチすると思います。
ただ、私は強風の中での釣りが好きではないため、磯のヒラスズキ狙いはほとんどが太平洋のウネリの中での釣りになります。そのため、13㌳や16.5㌳のスーパーロングロッドを使用しています。

冬の季節風の釣りでは比較的安定した波が次々と押し寄せます。割と安全でバイトに持ち込みやすく、キャストのタイミングなどもあまり考える必要がないと感じています。そういったわけで私にとってはおもしろみに欠ける部分があり、真冬は愛媛県でブリを狙う合間に少しだけヒラスズキ釣りを楽しむ程度です。
一方、太平洋に面した磯の波はウネリを伴うので安定しません。ときおりとんでもない大波がくることもあるので、11㌳クラスのロッドでは攻められるポイントが限られて釣果に大きな差が出ますし、危険度もアップします。

ロングロッドの優位性、必要性については足もとから深いポイントで釣りをするグレやイシダイ狙いに5㍍クラスの竿を使うことを考えれば理解していただけると思います。

リールについては、ロングロッドに軽量リールの組み合わせではバランスがわるく、逆に重く感じてしまいます。そのため、ダイワなら4000番、シマノなら5000番クラスがマッチします。自重が重くてもバランスがよければ軽く感じられるものです。

磯のヒラスズキゲーム タックル2

風は難敵となるものの、リールとのバランスを考えれば還暦を越えた私でもロングロッドを思い通りに操作できます。

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ラインについて

私は今もナイロンラインを使用していますが、遅ればせながらPEラインの導入も考えています。ナイロンは少しぐらい根に擦れても魚をキャッチできるというメリットがあります。一方で離れた場所で魚がヒットした場合など、伸びるぶんだけ合わせが効いているか不安になります。私は追い合わせで対処していますが、PEに慣れている方は扱いにくいと思います。PEは根ズレに弱いのでシモリなどに触れないよう注意が必要ですが、それ以外の部分ではナイロンよりも有利かもしれません。

サイズについてはナイロンなら16Lb、PEならやや強めの2号ぐらいが扱いやすいようです。なお、リーダーはナイロン30~40Lbなら少しぐらいの根ズレでは切れることが少ないです。

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