ブリ&カンパチ・青物をトリコにするポッパーのバブルダイビングとは? | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

青物をトリコにするポッパーのバブルダイビングとは?

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青物にルアーを見切らせずに反応を継続させるにはポッパーのバブルダイビングが効果的です。ポッパーをダイビングさせるのは難しいと思うかもしれませんが、ちょっとした工夫で簡単に演出できるから…

解説:東村純孝

魚に見切らせないポッパー使い

近年のショア青物ゲームは「プラッギング=ダイビングペンシル」というイメージが定着しているのか、ポッパーをキャストするアングラーをあまり見かけません。確かに魚の側線にアピールする波動に関してはダイビングペンシルに分があるかもしれませんが、音(ポップサウンド)やスプラッシュなどはポッパーの方がアピール力が高いと感じています。加えてポッパーはスローテンポなアクションで泡をまとわせてもその形状からルアー自体のシルエットをごまかせるため、魚に見切られにくいという利点もあります。

僕が地元の鹿児島でメインに狙っているのはカンパチとブリです。以降では両者をターゲットに想定してポッパーによる攻略パターンを解説しましょう。

ショアジギング・青物・ポッパー2
ポッパーならではの利点を引き出したアプローチを用いれば、青物を攻略する幅が大きく広がることは間違いありません。

●スピード…カンパチやブリはヒラマサに比べるとややスローテンポなアプローチに好反応を示すことが多くなります。ここでいうスローとはアクション自体のことではなく、アクションの間(ま)の取り方です。

●波動…前述のようにポッパーはダイビングペンシルに比べて波動によるアピール力がやや劣ると考えられます。そのため、たまに潜らせて魚の側線を刺激するよう意識しており、ダイブさせやすいようにカップ径の大きくないものを多用しています。

●サウンド…魚の捕食音に近いポップ音が演出できるポッパーが好ましいといえます。さらに、着水音もアクションの一部と考えており、着水と同時にルアーを動かすように意識しています。魚の食いが立っているときは着水後の最初のアクションでバイトしてくることも多くなります。

ソフトジャークで理想のダイブを演出

実際のアプローチについては次の2パターンを軸としています。

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パターン①

※光量が少ない朝まづめや深場を狙うとき

①着水後はすぐにポッピングを演出。泡とスプラッシュを絡めた大きな動きでターゲットを誘います。
②ポーズ2秒。
③①と同じポッピング。
④ポーズ2秒。
⑤泡をまとわせたバブルダイビング。

このアプローチパターンでは青物が捕食音を立ててベイトを追い、ボイルしている様子をイメージ。なるべく泡の近くにポッパーがくるようにしてシルエットを隠すように心がけています。⑤ではそれまで泡に隠れて見えそうで見えなかった魚(ポッパー)がいきなり泡の中から出現するイメージでリアクションバイトを誘います。フィッシュイーターは仲間がアグレッシブに捕食していると、そのおこぼれを目当てに集まってきます。その習性を踏まえてバイトに持ち込むのが狙いのアプローチです。

基本的にアクションの繋ぎはスローに行ない、ポッピング間のポーズは2秒ほど取ります。ただし、バブルダイビング後にバイトがなければ、すぐにポッピングへと移行するようにします。ここではリアクションバイトを誘発することが目的であり、止め過ぎてルアーのシルエットを長く見せると見切られる恐れがあるので要注意です。

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捕食音の演出も意識して青物の興味を引き、バイトに持ち込みましょう。

パターン②

※浅場を狙うときやヒットゾーンが絞れている場合、もしくは魚群にバイトスイッチが入っているとき

①ほとんどポーズを入れずに連続した大きなポッピングでルアーを追わせます。
②ココという場所(シモリ周辺やブレイク上、サラシ際など)で長めのバブルダイビング。

①でターゲットにルアーを追わせ、②でストラクチャーに追い詰められたベイトを演出してバイトに繋げます。浅場ではターゲットも水面の状況をより敏感に察知しているはず。そこでポーズはほとんど取らず、連続的なポッピングを演出してターゲットにルアーを追わせるように意識します。これでチェイスが確認できたら、すかさずダイビングアクションで食わせにかかります。チェイスがないようならシモリ周辺やブレイク上、サラシ際などでダイビングさせます。

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