【オフショアジギング】サワラのヒットを倍増させるフォールについて考察
細かなピッチで瀕死のベイトを演出
スローのワンピッチ(リールのハンドル1回転に対して1回のシャクリ)でミスバイトがあったときは、まずはピッチを刻んでみることから始める。具体的には1/4ピッチ(ハンドル1/4回転に対して1回のシャクリ)でフォローすることが多い。これは攻撃された瀕死のベイトを演出するためである。
それでも食わなければ速巻きを絡めてパニックベイトを演出したり、ジャーク中のフォールの速度変化を遅らせたりと実に多彩なアプローチ方法がある。
ちなみにサワラの胃袋に入っているベイトはほとんどが頭がないような気がする。おそらく、一撃で魚の胴体を食いちぎって捕食しているからだろう。このことからも、ファーストコンタクトがいかに重要かが分かる。
必勝アクション
サワラ狙いでは宙層から表層にかけてのレンジで反応が出ることが多い。シオ(カンパチの若魚)やハマチなどが釣れているときにサワラをピンポイントで狙い撃つにはこのレンジにしつこくジグを通すように心がけたい。
サワラは非常に獰猛で歯が鋭く、餌を見つけたらすぐにアタックして食いちぎる。群れで行動することが多いので、1人がフォール中にラインブレイクすると続けて同船者も切られることが多い。ひどいときはラインブレイクが多発し、着底前にジグを切られるケースもしばしばだ。
そのためリーダーを2段、もしくは3段にしたり、アシストラインにワイヤーを用いるなどしてラインブレイク対策を講じる。具体的にはPE1号に対してフロロ4号を3ヒロ、その先に20~30号のフロロリーダーを1㍍ほどセットするのが基本的なパターンだ。
誘い方は図のようにフォールを交えた釣りがメインとなる。速めのアクションに反応がいいときは、着底後はタダ巻きで狙いの水深まで上げ、そこからスローピッチへと移行していく。水深が浅いときはスピニングタックルで斜め引きし、より広範囲を探るようにすることで釣果を伸ばすことができる。ベイトでもチョイ投げ程度なら可能だが、やはりスピニングならではの巻き取りスピードと遠投性能には敵わない。広範囲を探るためにスピニングとベイトタックルの2組を用意しておきたい。
[spacer] [spacer]次なる一手はコレ‼
サワラがアタれば必ずといっていいほどジグに噛み跡が残る。これでジグのどのあたりに噛みついてきたのかを容易に判断できる。噛み跡に合わせてアシストラインの長さを調整して次のバイトに備えたい。
それと、少しもったいない気もするが、新しいジグを使うことで、噛み跡からバイトパターンをより立体的にイメージできるのもこの釣りならではの楽しみだと思っている。また、新品ならではのきれいな輝きを放つジグを使用した方が間違いなくアタリが多いので、食いが渋いときはぜひ実践してほしい。
[spacer]《参考タックル》ロッド=BEAT・プロパゲート2㌉、3㌉/リール=シマノ・オシアジガー1500HG/ライン=サンライン・PEジガーULT1~1.5号/リーダー(先糸含む)=クレハ・シーガー4~30号/ジグ=BEAT・ジグレイ、ワーフ80~180㌘/フック=オーナー・ジガーライトシワリ2/0、3/0
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