【オフショアジギング】サワラのヒットを倍増させるフォールについて考察
サワラ狙いではラインを切られない範囲で最もアタるフォール速度を模索することが不可欠。さらに、多彩なアプローチを交えて表~宙層を徹底的にサーチすれば…
解説:小中孝浩
基本情報
例年、9~11月は青物とサワラをメインターゲットにした近海ジギングを楽しんでいる。特に熱心に通っているのが徳島、淡路島、和歌山に挟まれた、関西でも有数の漁場である紀伊水道だ。普段は大型魚を追い求めている私も、この海域で釣れる脂の乗った魚には目がない。しかも数釣りが楽しめるとあって休みのたびに釣行している。
紀伊水道の特徴は何といっても魚影の濃さだろう。ひとたび魚にスイッチが入ると、1船で1日に100匹以上の釣果が上がることもある。その中には近海で食味ナンバーワンと感じている脂の乗ったメーター級のサワラも混じる。正直、この魚を釣ることが最大の目標となっている。
基本的なポイントは水深60~80㍍ラインで、地形の変化に富んだところを探っていく。潮流は速ければ2㌩以上流れることがあるので、さまざまなバリエーションのジグを用意して挑んでいる。
バイトに持ち込む実戦術
サワラはジグがフォールしたタイミングで食ってくることがほとんどである(体感的には8割以上)。このフォール時間の長さをいかに調整するかがサワラ狙いのキモとなる。フォールを長く取ればチャンスは増えるが、ラインブレイクのリスクも高くなる。この点については当日の活性状況を考慮して妥協点を見い出す必要がある。
釣り方としては、船を立てている場合はサミングしながらフォールスピードに変化をつけつつ、速めにジグを落とすことを心がける。リールのハンドルとスプールには常に手をかけておき、アタリがあればすぐに対応できるようにしておきたい。また、遠投後にPEラインのマーカーを目安に狙いの水深まで沈めたところでクラッチを戻し、カーブフォールで長時間誘うのも効果的だ。高速のサソイを入れてからの一瞬の止めや巻き取りスピードに変化をつけることもサワラを釣る上では重要な要素となる。
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