カマスゲーム・120分で満喫するための実践的手法
群れで回遊するカマスは短時間勝負にうってつけの相手。ワイヤーリーダー+金属製ルアーで効率のよい釣りを実現しましょう‼
解説:深井英司
本命ポイントと釣行のタイミング
夏~秋のライトゲームといえばカマス狙いがおすすめです。カマスは群れで移動するため、短時間で楽しむにも絶好のターゲットといえます。以下ではサクッと効率よく楽しむためにも、この釣りの要点について順を追って紹介していきましょう。
●ポイント選択…絶対的な条件として「潮通しがよい場所」があげられます。カマスは活発にベイトを追うため、捕食対象が多いポイントに回遊してくる確率が高いからです。また、ある程度水深があるポイントがよいのですが、漁港内にも回遊してくることから浅過ぎなければ問題ないと考えましょう。港内であれば出入り口付近や外向きのテトラ周辺、また排水口回りなど、変化のある(ベイトが溜まりやすい)場所が有望です。
●時間帯…やはり朝夕のまづめどきが最も有望です。朝夕のどちらかというなら私の場合、夕まづめの方がよい思いをしたことが多いように記憶しています。また、時間的に余裕があるなら、その後に他のターゲットを狙うことも可能という点からもおすすめです。実際のスケジュールとしては日没の1時間ほど前から準備をしてカマスの回遊を待ち受けましょう。
アプローチパターン
タックルについてはアジやメバルロッドを用いれば問題なく楽しめます。リールについては手返しよく楽しむためにも2000~2500番がおすすめです(巻き取りを速くするため)。
ラインはフロロ3Lbをメインとし、その先にワイヤーリーダーを10㌢ほどセットしてカマスの鋭い歯によるラインブレイクを防ぎます。ちなみに、ワイヤーリーダーを使用するとルアーの動きがわるくなって釣果が落ちる可能性もあります。しかし、ラインブレイクによるタイムロスを考慮すると、安全策で挑むのが賢明。何よりルアーのロストが続けばやる気も低下するため、そういった意味でもワイヤーの使用をおすすめします。
そして神出鬼没というか、群れの移動が早いターゲットなのでできるだけ手返し(効率)のよい釣りを展開しましょう。そのための注意点をいくつかあげると、まずはフックのカエシを潰しておくこと(もちろん、バーブレスフックを使用してもOK)。これはカマスが釣れた際にフックを外す時間を短縮するのが目的です。
続いてルアー選択。魚の活性が非常に高くてトップで釣れる場合は別ですが、通常は反応が得られるレンジを素早く捜し当てる必要があります。そのためにソルトスプーンやメタルジグの使用をおすすめします。
金属製のスプーンやメタルジグならレンジに関係なく素早くルアーを通せるのでヒットレンジを捜しやすいのが利点です。また、ジグヘッドリグでも手広くレンジを探ることは可能ですが、カマスの鋭い歯によってワームが破損してしまうとタイムロスに繋がる点がデメリットです。その点、金属製ルアーなら鋭い歯によって塗装が剥がれたとしても、ルアー自体が使用不能な状態になるわけではありません。そういった意味でもカマス狙いにマッチしたルアーといえるでしょう。
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