秋はスキルアップのチャンス!! エギング力の向上を実現するための実戦的プログラム | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

秋はスキルアップのチャンス!! エギング力の向上を実現するための実戦的プログラム

アプローチの本質を理解する

エギングでは中級者でも見逃したり、勘違いしていることが意外と多いように感じます。その点を踏まえて私がアプローチで重要視している内容をあげると…。

①シャクリはアピールの1つに過ぎない…シャクリはインパクトが強い反面、アオリイカがスレやすく、食わせを兼ね備えたアプローチではないので効率がわるいといえます。

②フリーフォールが最もタイトにストラクチャーを攻略できる…テンションの変化によって餌木の挙動に影響を及ぼすこともなく、ナチュラルなアプローチを実現できるのがフリーフォールです。これを意識的に取り入れているアングラーは少ないですが、バイトに直結する部分であり、非常に重要だと考えています。当然、沈下スピードは速くなり、限られたレンジでの食わせのタイミングは短くなりますが、沈下スピードの遅い餌木を選択すれば問題ありません。

③シャロータイプの餌木はシャローエリア専用ではない…投入後の最初のフォールには時間を要しますが、シャロータイプの餌木には水深に関係なく限られたスペースでより長くアピールできるという強みがあります。また、同じ沈下スピードならよりテンションを抜いたナチュラルなフォールが実現できます。さらに、根掛かりによるロストを軽減でき、シビアな攻略が可能となります。

④触腕フッキングはバッドフッキング…触腕フッキングは前アタリをとらえたうえでの理想的なフッキングと考える人も多いですが、それは足もとのサイトでも不可能というのが実際のところだと考えています。餌木の挙動不安定による警戒心や、イレギュラーな動きに対して触腕で止めにきたり、餌木を離した際にミスフッキングするのが触腕フッキングのメカニズムだと考えています。キャッチした1パイに大きな差異はありませんが、そこで満足すれば成長が止まってしまうのでシビアに考えたいところです。

いろいろと検証を重ねることで…

春と比較して圧倒的な個体数と接点の多さを持つ秋だからこそ、安易な釣りに終始せずに取り組みたい課題もたくさんあります。まただまだイージーな釣りが通用する場面もあり、そこに満足する中では気づきにくいのですが、レベルの高い釣りを意識することで、これまで気づかなかったアオリイカの存在を知り、エギングの深淵たるゲーム性の高さに驚くことも多々あるはずです。

エギングは適当にシャクッて落とすだけでもゲームが成立します。しかし、私は攻守の明確なアクションよりも、アピールは小さいものの食わせの間を兼ね備えたステイやその延長線上にあるタダ巻き、ドリフトが効率性に優れると考えています。フォール時の餌木の沈降角度やスピード、テンションの強弱、餌木のカラーやリーダーの号数、長さの設定による変化など、さまざまな要素があり、それらの影響を実際に体感することが大切です。そして、それを実現できるのが秋のエギングなので、よいチャンスととらえて試行錯誤の末にスキルアップを実現して下さい。

エギング・上達法5
アオリイカとの接点が多い秋は、自分なりにいろいろと試せるチャンスでもあるから…。

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