シーバスの反応を刺激する波動ローテーション術を公開!!

シーバスルアー・波動1

魚の捕食行動において重要なカギを握る波動。この目には見えない力をうまくコントロールすることで、より効果的なアプローチが可能になるから…

アドバイサー:山本典史/まとめ:編集部

ルアーの波動の使い分け

 

「ルアーローテーションの軸となる要素は、カラー、形状、サイズ、アクション、波動(振動)の5つに大別できます。中でも、魚に口を使わせるために意識しているのが“波動”の使い分けです」と語るのは、アジングから磯のヒラスズキまであらゆるゲームに精通する山本典史さん。これはターゲットを問わずに共通する普遍的な考え方とのこと。以降ではそんな山本さんのシーバスゲームにおける波動戦略に迫りたいと思います。

まずはルアーローテーションの基本的な考え方について。山本さんの場合、シーバスゲームにおける波動を意識したローテーションでは次の4種類のルアーを軸としています。

①強波動…鉄板系バイブレーション。
②中波動…スリムタイプのミノー。
③弱波動…シンキングペンシル。
④微波動…ストレートワーム+ジグヘッド。

もちろんサイズや形状によっては波動の強弱が入れかわるケースもありますが、基本的にはこのように区別しています。

そして、ジャークやトゥイッチなどを加えることで波動に緩急をつけることも可能ですが、まずはタダ巻きで様子を見てルアー自体をローテーションしながらターゲットが好反応を示す波動を捜すとのこと。緩急によって波動にバラつきが生じると、どのパターンに反応したのかが判断しにくいこともあるからです。

ちなみに、狙いのレンジやターゲットの活性状況によってリトリーブスピードを調整することはありますが、その程度の波動変化なら問題ないと考えているそうです。

シーバスルアー・波動2
「これまでの経験から波動が魚に与える影響は非常に大きいと感じています。なかなかイメージしにくいものですが、意識して使い分けることで必ず新しい発見があるはずですよ‼」

確実に取ることを優先

魚に口を使わせることだけを考えれば、ナチュラルな微波動で食性を刺激するワーム、もしくは強い波動でリアクションバイトが期待できるバイブレーションが有利だと思われます。ただ、両者ともバラシが多いのが難点であり、パイロットとしては不向きだというのが山本さんの考え方です。

目的はあくまでも魚を取ること。その点を踏まえるとバラシによってポイントを潰してしまうことは避けたいところです。そこで、まずはミノーやシンキングペンシルなど、バラシのリスクが少ないルアーからスタートするのが山本流です。

「ミノーとシンキングペンシルのどちらを選ぶかは正直いって直感です。どちらかといえばシンキングペンシルの波動の方が食わせる能力に長けていると感じていますが、流れが速いポイントなどでは思うようにトレースできないこともあります。逆に、流れの緩い状況でスローに引きたいときはミノーではしっかりとアクションさせられないのでシンキングペンシルを選んだり…。まぁ、このあたりはポイントの状況に応じて使いやすいものを選択すればいいでしょう」

山本さんの場合、基本的にルアー選択で迷いが生じるのはファーストアプローチのみで、以降で使用するルアーは必然的に決まるとのこと。たとえば、強波動寄りのミノーでまったくアタリがないなら、一気に微波動のワームにチェンジ。そこで何かしらの反応があればそのままワームで攻め、ヒットに持ち込めないようなら弱波動のシンキングペンシルへと微調整していくといった具合です。そうやって消去法的なルアーローテーションで効率よく正解を導き出すのが山本さんのパターンです。

「この方法なら4種類のルアーのうち3つ試して反応が得られなければ移動といった具合にポイントを見切る目安が明確になります。1つの波動で3~5投ほど試せばだいたい結果は出ますよ」

このように使用するルアーの波動の強弱を区別しておくことで戦略的にルアーをローテーションすることができ、効率よくその日のヒットパターンを探れるわけです。

ただし、それを実践するにはしっかりとしたポイントの見極めとトレースコースの設定が前提となります。たとえば、同じ流れの筋を攻めるにしてもトレースコースのわずかな違いで反応がかわることもあります。このあたりは状況によって正解となるコースが異なるので一概にはいえませんが、波動の使い分け自体は手順が明確なぶんトレースコースの精度を高めることに意識を集中してレベルアップを図りましょう。

シーバスルアー・波動3

ラインが生み出す波動も意識

波動が魚に与える影響を分かりやすく体感できるのがラインの存在です。たとえば、チヌのトップゲームでルアーの着水音に反応して寄ってきたチヌは、アクションをつけようとラインをわずかに動かしただけで警戒して散ってしまうことがあります。逆にそのラインが生み出す波動によってさらに強い興味を示すことも。それほど魚は敏感に波動を察知しているということを認識して慎重なアプローチを心がけましょう。

状況に応じた波動でアピール

同じ流れの中でもトレースコースによってルアーが発する波動は異なります。アップトレースでは流れを強く受けて波動が増しますし、逆にダウンでは弱くなります。流れのある釣り場においては潮かみにキャストしてドリフトでナチュラルに攻めるパターンも有効ですが、当然それが万能というわけではありません。特に濁りが入っているときや流れが強いときなどは波動の伝導が阻害されるため、強波動によるアピールが得策というのが山本さんの考え方です。

シーバスルアー・波動4
「濁りがあるときは強めの波動がメインですが、ストレートワームをスーッと引くだけの超微波動がハマるときもあります。高活性で餌を追い回すターゲットに自身の存在を悟られないために、ベイトはできるだけ波動を抑えて行動しているのかもしれません。とにかく固定観念にとらわれずに、いろいろな波動を試してみることが大切です。それで何らかの反応が得られれば波動ローテーションの突破口が開けますから!!」

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