充実度120㌫を実現するオトナの夜遊び【チヌ(キビレ)ゲーム編】
まずは手もとに伝わる感触を頼りに底の地形を把握することが重要。さらに、タイト・トレースをマスターして水中の情報を的確にキャッチしよう‼
解説:吉田 聡
[spacer]水温が高い夏~秋も日が暮れると魚の活性が一気に上がって騒がしい状況となる。そんな中、私はチヌ(キビレ)ゲームで大いに癒されている。涼しい夜風が吹く中、静かに魚と対峙するのは最高のリフレッシュである。みなさんにもぜひそんな至福の時間を味わっていただきたいという思いで、私なりの攻略法を紹介したい。
スキルアップのための課題
上達への課題はずばり“タイト・トレース”だ。さまざまなテクニックを駆使し、ボトムやストラクチャーに対してできるだけタイトにルアーをトレースする。これさえできればターゲットに大きく近づけ、容易に口を使わせることができる。そして、タイトであるほどボトムやストラクチャーの位置、規模、質などを正確に把握することができ、さまざまな釣りに応用がきく。
経験上、チヌは変化のある場所で連発することが多い。たとえば、砂地の中にある根や底質がかわる場所だ。根はルアーを操作しているときに伝わる感触で把握しやすいが、底質の変化(砂から砂利にかわるところなど)はかなり集中しなければ感知できない場合もある。ただ、ターゲットは確実にこのような変化につく傾向が強く、釣果を伸ばすにはそれらを察知しながらのタイト・トレースが欠かせない。
タイトにトレースしたければスローに動かせばいいのでは? と思われるかもしれないが、それではステップアップは達成できない。確かにスローなほどタイトなトレースが可能だが、そうするとルアーが岩の隙間に落ちたりして根掛かりの確率が高くなる。根掛かりさせるとルアーをロストするだけでなく、ポイントも荒らしてしまうことになるのでできるだけ避けたい。
さらに、スローに攻めれば当然釣りのテンポも遅くなるため、同じ時間内でもサーチできる範囲が狭くなる。そうするとポイント(変化)を把握するための経験の蓄積という意味でも効率がわるくなってしまう。
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