【THE ANSWER vol.2】磯のヒラスズキ、上達のための5箇条
今回は磯のヒラスズキを狙う上で念頭に置いておきたい事柄を私なりに紹介させていただきます。基本的にはサラシという限られた範囲を狙う釣りですが、アングラーによって考え方が異なるのもこの釣りのおもしろいところ。ただ、ここで紹介することを意識して経験を積めば、着実に上達できると考えています
Text 辻本 隆
其の一・浅場を狙う
私はヒラスズキを狙うとき、磯だけでなくサーフなどでも浅場を攻めます。また、これはヒラスズキだけでなく、マルスズキやアカメといったターゲットを狙う場合も同様です。
先にあげた魚たちは、決して遊泳力に優れているわけではありません。そのため、浅場で障害物を利用して餌を捕食しています。障害物といっても分かりやすい沈み根などに限らず、流れの境目やカケアガリもストラクチャーに当たります。もしみなさんが水槽にいる魚を捕まえるとしたら、浅い方が捕まえやすいでしょうし、隅に追い込んで捕まえると思います。先にあげたフィッシュイーターたちもこれと同じなのです。餌を捕食するときは浅場を利用しているので、ルアーで狙うときはそれを意識するとよいでしょう。
其の二・潮位を意識する
磯でヒラスズキを釣るためには潮位が非常に重要なファクターとなります。そして、狙い目となる潮位とはサラシが大きく深く広がり、流れが発生するタイミングです。このようにベストな潮位でベイトがいれば、テクニックなどは必要ありません。サラシの中にルアーを通せばヒラスズキがヒットしますので、ぜひその点を意識して釣行していただきたいと思います。
其の三・ポイントを見る目を養う
みなさんご存じだと思いますが、磯のヒラスズキを狙う上でポイントの目安となるのがサラシの存在です。おおむね常にサラシが消えずに残っている場所が狙い目になると考えればよいでしょう。そして、たとえ水深30㌢のポイントでも沖と繋がった溝があればポイントになり得ます。
これは磯のヒラスズキに限ったことではありませんが、魚はいろんな条件が重なって釣れると感じています。私はおよそ水色と流れでポイントのよしあしを判断しますが、これは不確かなものです。人間の目では判断できない条件もあるようで、釣れそうなのに釣れないということがよくあります。
ただ、その中で自身の経験則からくるイメージというものがあります。まずは水色についてですが、グリーンに見えるときは栄養分が少なく、食物連鎖が起こりにくいと感じています。続いて流れに関しては干満差によるものよりも、潮流による流れが大切でよい流れが沿岸部に入っているときはどんな魚もよく釣れるものです。したがって餌釣りの釣果情報なども大いに参考になります。また、条件がわるいと感じたときは、同じエリアで劇的に釣況がかわるということはあまり期待できないため、大きくエリアをかえるのが得策だと思います。
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