【Rambling a gogo!! vol.4】ハードルアーでオオモンハタを攻略!!
期待のポイントでも空振り
ベイトを捜しながらボートを走らせていると、シャローに急深のブレイクが絡む場所でキビナゴの群れを発見。ときおりボイルも発生している。さっそくスチールミノー31㌘をキャストしてフォールさせると、途中でラインが横に走った。スピード感のある引きを見せて上がってきたのは30㌢ほどのツバス。しかし、その後はベイトがいなくなって反応もなくなったので移動することにした。
移動した先は広大なシャローに急深のブレイクが絡むエリア。昨年、一昨年とよい釣りができた場所である。ここでは初めて50㌢アップをキャッチしたり、グッドサイズの数釣りを実現するなど、よい記憶しかない。「間違いなく釣れるだろう」と安易に考えてキャストを始めたが、どういうわけかいっこうに反応がなく時間だけが過ぎていく。太陽はすでに高く昇り、日差しの強さも増すばかり。3人で首を傾げながら黙々とキャストを続けるも反応は皆無である。しだいに焦りが募ってみんなの口数も徐々に少なくなっていく。
ここで葛原氏が移動の提案が。このようなときは大きく移動した方がよい場合もあるということで、ウネリはあるものの湾の入り口となる外洋へ向けて船を走らせた。
目当てのポイントへ向かう途中でブレイクラインなどのめぼしいポイントをチェックしたがどこも反応なし。外洋にやってくると潮流が速くてウネリも大きかった。釣りにくい状況ではあるものの雰囲気は抜群。しかし、本命からのコンタクトはなく、ときどきボート付近までシオがついてくるだけであった。
絶好の潮目を発見
反応のない時間が続いたので外洋エリアを諦めて湾内へ戻ることに。その途中、ショアラインから20㍍ほど離れた場所で泡状ものが広範囲に広がっていた。これを見た葛原氏はすかさずボートを止め、ポイントをチェックルことに。これだけ泡が留まっているということはおそらく流れがぶつかる潮目であり、ベイトの餌であるプランクトンも集まっているはずだ。
長時間バイトを得られていないということもあり、ここでは気分転換も兼ねてジグヘッド30㌘+シャッドテールワーム5㌅のタックルに持ちかえた。これを泡の濃い場所の周辺にキャストし、ボトム取ってリトリーブを開始。すると、リールハンドルを20回ほど巻いたところでオオモンハタ特有の電撃バイトが!! リーリングする手が止まるほどの強烈なアタリである。宙層なのでアカハタではないだろうし、ワームも5㌅と大きいのでシオなどの小型回遊魚ではないはず。すぐに本命だと分かった。その後は首を振る感触が伝わり、ときおり見せる突っ込みに耐えて慎重に上げてくる。そして水面に浮かび上がったのは40㌢アップのオオモンハタであった。
[spacer]久しぶりのオオモンハタであったが、やはり独特のフォルムと模様には思わず見とれてしまうほど格好いい。ワームサイズは4㌅前後がメインだが、5㌅でも躊躇なくバイトしてくる。魚の活性が低いときはテイルバイトの可能性もあるのでフッキングに至らないこともあるが、反応が薄い場合にはアピール力に期待して使用するサイズである。ともあれ、とにかく釣れてひと安心。その後も反応をうかがうために同じタックルで釣ることにした。
そして、再開後もすぐに反応が!! 先ほどの魚よりひと回り小さかったが、5㌅のシャッドテールワームが折り畳まれて口中に収まっていた。やはり「少し大きいかな?」と思えるワームサイズでも問題なくバイトしてくるようだ。
水面に漂っていた泡は沖の方に流れていったので、そのままショアライン沿いを流しながらアプローチを続けていると、今度は葛原氏にヒット!! 操船しながらもここぞというところでヒットに持ち込むのはさすがである。キャッチしたのはグッドサイズのオオモンハタであった。
さらに時合に突入したのか、続けざまに南氏にもヒット!! ロッドの曲がり具合からしてなかなかの良型のようである。そして、水面に浮かび上がったのは赤い魚。南氏が手にしたのは40㌢クラスのアカハタであった。氏の本命もオオモンハタだけに、これには少し苦笑いをしていたがそれでも立派なサイズである。
[spacer]オオモンハタと並んで人気のアカハタ。ベイトを求めて回遊するオオモンハタとは違い、甲殻類をメインに捕食するので根についている。いたら簡単に釣れるイメージだ。そのため場荒れが進み、ショアから狙える場所や沖磯では近年は減少傾向とか。それでもボートからの釣りでは今回のような良型が遊んでくれる。ちなみに、ボトム付近でのバイトはアカハタの可能性が高いと感じている。
その後は再び南氏にヒット!! 9㌳、Hクラスのベイトロッドがバットから曲がっているのを見て期待が高まったが、突然バレてしまった。間髪入れずに再びバイト。先ほどと同じようにロッドが大きく曲がっている。しかし、今度は少しファイトした後にラインブレイク。PEから飛んでいたので根に擦れたのかもしれない。50㌢アップのオオモンハタをショアで何度もキャッチしている南氏だけに、逃した魚はかなりの大型だったと悔しがっていた。葛原氏曰く、大型のオオモンハタはバレても何度もバイトしてくる可能性があるとのことであった。
その後は気分をリフレッシュさせるべくポイントを移動することに。向かうは朝イチに気配のなかったポイント(広大なシャローにブレイクが絡むエリア)である。私はオオモンハタの顔を見られたし、俄然魚の気配が出てきたので再び今回のテーマであるハードルアーの釣りに挑むことにした。
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