【欲張りショアラーのツボＲ vol.3】盲点を突く夏のリバーヒラスズキゲーム

よりタイトなアクションでバイトを誘発

１匹しかキャッチしていない段階でヒットパターンを決めつけるのは早計ですが、控えめなアプローチに反応があったということで先ほどのパターンをさらに極端にした攻め方で再び同じようなポイントをチェックすることに。具体的には、ルアーはモアザン ガルバスリム80Sのホワイトナイトカラーを選択。これでアクションをよりタイトにしつつ、アピールカラーで水面付近を弱々しく泳がせてバイトを誘います。すると、１投めでいきなりティップを押さえ込むはっきりとしたアタリが!!　先ほどよりも力強く、そしてスピードのあるファイトを楽しませてくれたのはプロポーションのよい60㌢アップのヒラスズキでした。今回のテーマである盲点を突くパターンが見事にハマッて喜びもひとしおです。

厳しいと思える状況でもチャンスがないわけではありません。視点をかえてポジティブに挑んだ結果、本命を手にすることができました。

ここで再度橋本君の様子をうかがいに行くと、まったく反応がないとのことだったのでポイントを譲って僕は様子を見ることに。すると、しばらくしてヒットの声が!!　彼の元に向かうとちょうどグッドサイズのヒラスズキをキャッチしたところでした。

モアザン スイッチヒッター105F（カラーはライムチャートコノシロ）で水面直下を攻めるとヒットしたとのこと。ここで、この日はタイトアクションのルアー（アピールカラー）で水面直下をゆったりと攻めるのが正解だという確信を得ましたが、ヒットパターンがここまで似通っているのは珍しいことです。そんな貴重な体験ができた今回の釣行でした。

橋本君も良型のヒラスズキをキャッチ。「水面直下・タイトなアクション・アピールカラー」というのがこの日のヒットパターンでした。

ゲーム性の高い釣りが味わえるのが魅力

渇水＆クリアな河川ではヒラスズキの個体数が少なく、活性も低いのは確かです。しかし、今回の結果からも分かるように、まったくいないというわけではなく、口を使わないわけでもありません。もちろん爆釣は期待できませんが、人的プレッシャーが低いという利点、また、自分の釣りが自由に展開できるというアドバンテージを生かせば、普段よりもゲーム性が高く、満足度の高いゲームが楽しめることでしょう。

ちなみに、今回はヒラスズキを狙いましたが、シーバスの方が純淡水域での生息に適しているぶん、河川の広範囲および小河川でも同じように楽しめると思います。みなさんも猛暑でアングラーの数が減ることをチャンスととらえ、熱中症にはくれぐれも注意してゲーム性の高い釣りを楽しんで下さい!!

厳しい状況をいかに克服するかというのも釣りの醍醐味です。みなさんも固定観念にとらわれずにチャレンジして下さい。

使用タックル

【ロッド】
ダイワ・モアザン エキスパート AGS 87ML
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【リール】
ダイワ・モアザン-LBD 2510PE

【ライン】
ダイワ・モアザン 12ブレイド 0.6号

【リーダー】
オーナーばり・ザイト 磯フロロ４号

【ルアー】
ダイワ・モアザン ウインドストーム 135F
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ダイワ・モアザン ガルバスリム 80S
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ダイワ・モアザン スイッチヒッター 105F
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【山本典史・プロフィール】

魚種やサイズを問わずにショアゲームを幅広く楽しむマルチアングラー。中でもマル＆ヒラスズキゲームをメインとし、週末ごとにホームの紀伊半島を走り回りながらも積極的に各地へ遠征して知見を広げている。