ライトショアジギングで美味な底物を狙おう!!《後編》
前編に続き、後編では具体的なアプローチ法を中心に考察。根掛かり対策やフォールの使い分けなどを念頭に置いて多彩なターゲットをヒットに持ち込もう!!
解説:岸信直彦
釣行のタイミング
朝夕のまづめどきは外せない。多少潮がわるくてベイトの回遊が見込めない日でも、まづめどきには反応を得られるケースも多い。潮については、普段からよく流れるポイントでは流れが緩み始めるタイミング、逆に潮があまり流れないポイントでは流れ始めが好条件になりやすい。
とはいえ、潮の状態がよくてベイトの回遊が見られる場合、まずは青物狙いをメインに釣りを組み立てるのがマイスタイルだ。底物狙いに切りかえるのは、ひと通り探っても青物の反応が得られないとき、または周囲でヒラメやアコウといった嬉しいお土産がヒットしたときとなる。
また、エリアによっても異なるだろうが、ホームである山陰エリアでは下げ潮時に青物の反応がよく、底物系は上げ潮が時合になりやすい傾向がある。
ポジショニングとアプローチの基本
波止の先端やコーナー部など、まずは広範囲にキャストできるポイントに釣り座を構えることが多い。潮ヨレやベイトの回遊が視認できる場合は、それらのスポットにアプローチしやすいポジションを選択すればいいだろう。
理想は足もとから沖に向かって潮が流れる立ち位置。流れに対してダウンクロスにアプローチすることで、効果的なフォールやステイを演出しやすくなる。
意識するレンジはもちろん底層だ。底物狙いではいかに効率よくボトムを攻めるかが好釣果のキーとなる。底取りの回数を増やして着底にかかる時間をカウントしつつ、頭の中で地形のイメージを作り上げていく。私の場合、青物狙いでは100㍍ほどキャストしたとすると、ジグを回収するまでに底を取る回数は4回ほどだが、底物狙いでは15~20回となる。
例外として、ヒラメの気配があるときはボトムから宙層(水深の約半分が目安)までシャクり上げることもある(こうなると底取りの回数もおのずと減る)。ヒラメはジグを追う距離が比較的長いことが多いからだ。
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