オフショアゲーム・勝利に導くシグナルとは?【スローピッチジャーク編】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

オフショアゲーム・勝利に導くシグナルとは?【スローピッチジャーク編】

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ワンピッチを主体に潮流の変化をサーチ

まずは海中の変化を感じ取ることから始める。私の場合、基本的にポイントの水深に100を足したウェートのジグ(水深100㍍なら200㌘)でスタートする。このセッティングで底を取れれば、次は魚の反応を見ていく。

潮岬にはクエジ、トウキチ、ゼンダ、シアイなど名礁といわれる瀬が多くある。いずれも底が荒く、急なカケアガリ地形になっているので着底後は底切りが欠かせないが、これには2つの意味がある。根掛かり回避と根ズレのリスクを減らすことだ。海底にジグを置いて数秒間ステイさせることでバイトチャンスが増えることは確かだが、潮流の速いエリアではあまりにも無謀といえる。

私は底切りをしてから自分の得意とするスローピッチを織り交ぜてテンポよく探っていく。流れの変化を感じるためにも、まずは1回転のリーリングで1回竿をシャクり上げるワンピッチが有効である。

潮の変化を察知できれば、次はそのときの状況に釣りを合わせていく。潮がある程度素直に流れているような場合は、魚探などをチェックして幅広く探ることが大切だ。基本的には速巻きを織り交ぜてベイト反応の頂点より10㍍上までは誘いたい。二枚潮や三枚潮のときは変化のあるレンジを中心に狙いを絞り、その層からジグを出し入れして魚の反応をチェックするのが基本となる。後はアタリのでた場所、ジグやアクション、釣れた魚種など、さまざまな情報を参考にして釣りを組み立てていく。

具体的なパターンとしては、PE1.5号以下に300㌘以上のジグをセットし、強制的にフォールを入れてベイトの直下を釣ったり、PE2号以上で150㌘前後のジグを使い、上層の速い潮に乗せてその付近を狙い撃つ方法もある。後者の場合は根が荒い潮岬では根掛かりのリスクが高くなるが、神経を集中させて着底を見極めてアプローチすれば好結果に恵まれることもある。

スローピッチジャーク カンパチ・ハタ類3

繊細なシグナルを察知するために…

普段から同じタックルを使い込むことで違和感程度の変化を察知できるようになり、より多くの情報を入手することができる。初めての海域で竿を出すときは基本のセッティングから始め、そこからその場に応じたバランスへ調整していく。

魚は我々が思う以上にヒントを与えてくれている。たとえば、カンパチは非常に好奇心旺盛な魚なのでフォール中に前アタリがでていることが多い。特に大型になるほど警戒心も強いが、一度興味を示せばよほど不自然な動きを入れない限りは何度でもジグにアタックしてくる。これを感じ取ることができればバイトに持ち込むタイミングをこちらから調整することも可能になる。対応が遅れることなく、根ズレのリスクが減ってキャッチ率は格段に上がるだろう。

後はその日のアタリのパターンやハリの掛かり方から魚が発信するシグナルを読み解き、ベストなパターンを捜し出してほしい。

スローピッチジャーク カンパチ・ハタ類4

自分にとっての基準となるタックルセッティングを設定しておけば、あらゆる状況に対応できるようになるはずだ。

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