誰も知らない「裏時合」到来の傾向と対策【シーバスゲーム編】
底荒れがもたらす変則的なベイトパターン
なぜ真夏のサーフでそのような状態になったのか? はじめのうちはカタクチイワシが接岸したのだろうと思っていたが、シーバスが吐き出したベイトを見ると驚くべきことにコウナゴだった。コウナゴは海水温が15度を上回ると砂の中に潜り込む習性があり、本来であればその水温を下回る春先に多く見られるベイトのひとつである。それがなぜ水温28度を越す真夏のサーフにいたのかというと、直前に爆弾低気圧が通過したことで発生した高波によってサーフの砂が巻き上げられ、そこに潜っていたコウナゴが一時的に放り出されることとなったようだ。それを狙って周辺のシーバスが集結したというわけである。
波が高過ぎる状況では底荒れがひどくて釣りが成立しないので、波がおさまってからコウナゴが砂に潜るまでの短期間しか見られないイレギュラーなパターンということになるが、この経験は自分にとって引き出しのひとつになった。このようなコアなタイミングを見逃さないように、また、さらなる驚きの発見がまだまだたくさんあることを期待して、今後もさまざまなフィールドへ足を運びたい。
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