【THE ANSWER vol.1】磯のヒラスズキゲームにおけるポイント考察 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

【THE ANSWER vol.1】磯のヒラスズキゲームにおけるポイント考察

磯のヒラスズキゲーム ポイント選び1

「山を越えて岬の先端を目指す」というのが磯のヒラスズキゲームにおける常套手段であると考えている方も多いかもしれませんが、この釣りの楽しみ方はそれだけではありません。私のような高齢アングラーが無理なく楽しむために注目したいことは…

Text & Photo 辻本 隆

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今回から連載を始めることになりました。私自身、磯のヒラスズキ釣りを30年以上も続けてきたのでその経験を踏まえ、みなさまにさまざまなことをお伝えしていければと思っています。どうそよろしくお願いいたします。

そして、第1回めのメインテーマは磯のヒラスズキ釣りにおけるポイント選びについて。これは危険が伴う磯のヒラスズキ釣りでビギナーの方が最も悩まれる部分でしょうし、「磯のヒラスズキ釣り=体力的にハード」というイメージを持たれているアングラーも多いと思うので、特にそのような方々に私の考えを知っていただければと思います。

まず私の場合、以前は南紀エリアをホームグランドにしていましたが、8年前に高知県に移り住み、現在はこちらがホームグランドです。そして、両エリアに関してはエントリーがハードな山越えのポイントでなくてもヒラスズキ釣りを楽しむことができます。前述したように磯のヒラスズキ釣りはポイントまでの道程がハードなイメージが強いかもしれませんが、実際にはラクにエントリーできるポイントでも魚が釣れます。だからこそ還暦を越えた私自身もこの釣りを楽しく続けられています。そんな磯のヒラスズキ釣りについて、以降では現在のホームである高知県のフィールドを想定して話を進めていきたいと思います。

高知県は全域が太平洋に面しているため、一部の湾奥を除いてどこにでもヒラスズキがいます。個人的には高知のルアーフィッシングで最も釣れるターゲットがヒラスズキだと思っています。磯、大河川、小河川、サーフ、漁港など、ベイトさえ寄ればどこでもヒットの可能性があります。ベイトしだいで山を越えた磯場でも、国道沿いの磯場でも釣ることができます。

マイスタイル

現在の私は南紀をホームにしていたころと違い、仕事をリタイアしているので毎日好きなときに釣りができます。他の釣り人からは羨ましがられる環境にいるわけです。

ただ、磯のヒラスズキ狙いに関しては、他府県から友人が訪ねてきたとき以外は1日中釣り続けることは滅多にありません。波のある日に潮のタイミングを見計らい、狙いのポイントを2個所ぐらいに絞って攻めるといった感じです。そして、そのほとんどが駐車場所からほど近いポイントです。

しかし、そんな私でも年に何度かは山越えでポイントを目指すことがあります。それはどうしてもヒラスズキを釣りたいからではなく、「人があまり行かないポイントにはヒラスズキの楽園があるのではないか?」といったワクワク感があって楽しいからです。しかし、そういった釣りも年齢的に厳しくなっているというのが正直なところであり、今は逆の発想で誰もが見逃すようなポイントを捜すことが圧倒的に多くなっています。

たとえば、国道沿いで木々や住宅に隠れているような場所です。そのようなポイントでは意外とグッドサイズが釣れたりするものです。私のような高齢アングラーやビギナーの方は国道沿いの磯場や防波堤から届くサラシでもヒラスズキが釣れることを念頭に置き、無理なく楽しんでいただければと思います。

一方、若くて元気なアングラーは山を越え、岬の先端を目指してヒラスズキを狙うのも楽しいと思います。ただ、時間や労力をかけて岬の先端を目指す場合は、事前に航空写真などでポイントをしっかりとチェックしておくことが重要です。たどり着いた先でサラシがなければヒラスズキは釣れませんし、人工物のないところでは想定外の大岩に行く手を阻まれることもあるので注意が必要です。

磯のヒラスズキゲーム ポイント選び2

荒磯というイメージが先行しがちな磯のヒラスズキ釣りですが、この魚はみなさんが思っている以上に身近な場所にいます。岬の先端だけではなくもっと奥まった場所で波を被らずに楽しめるポイントもたくさんあります。

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