【まづめどき限定】夏のロックショア・エギング編
エギングにおいてはオフシーズンというイメージが強い夏場ですが、外洋に面した磯場では良型が期待できます。ショアティップランでこれらを効率よく狙いましょう!!
解説:広瀬達樹
夏エギングの舞台は磯
唐突ですが、若いころは冬の寒さが苦手でした。夏と冬ではどちらが好きかと聞かれたら迷わず「夏です‼」と答えていました。しかし最近は夏が苦手です。冬の寒さは防寒着などでしのぐことができますが、炎天下の釣りは体力の消耗が激しく熱中症に注意しなければならないのはもちろんですが、日中の釣りは翌日にも疲れを引きずります。40歳を越えるとやはり若いころのようなペースでは体が持ちません。とはいえ、夏のアオリイカ狙いの楽しさを知るとついつい磯場へと足を運んでしまうわけで…。
春のデカイカ狙いが終了し、エギングは秋までオフシーズンと考えている方も多いと思いますが、実は夏のアオリイカも見逃せません。過去に私は3.2㌔の大型を7月にキャッチしています。この日は何バイかの2㌔アップに混じってこの3㌔オーバーが飛び出しました。
とはいえ、夏のアオリイカのアベレージサイズは1㌔前後です。いずれにしても夏場はエギングのオフシーズンと決めつけるのは早計であり、実際に海中はまだまだ春の延長なのです。そして夏アオリと高確率で遭遇できるフィールドが磯です。
押さえておきたい夏エギングの知識
●時間帯…夏のアオリイカを狙うにあたっては回遊のタイミングを知る必要があります。居着きの個体もいますが、ほとんどのアオリは潮やベイトについて回遊しているものと思われます。そして、日中にも回遊のタイミングはありますが、やはり朝夕のまづめどきはハズせません。ただ、夏の朝まづめは短く、日が昇るとあっという間に暑くなるので厳しい面があります。そこで夕涼みがてらの釣行をオススメします。
●釣り場…回遊が期待できるポイントを絞り込む際に重要視したいのは潮通しのよさです。場合によっては青物の回遊が見られるような場所も夏のアオリイカのポイントになります。水深や地形はそれほど重要ではなく、岬の先端や水道部などは高確率で回遊が見られるので要注目。とにかく外洋に面した磯場が代表的なポイントとなります。
ポイントが絞り込めない場合は沖磯に目を向ければいいでしょう。さらに回遊の確率がアップして期待度が増します。半夜釣りが可能な渡船店を利用するのも一手です。
●各種条件…基本的にエギングは無風&ベタナギが好条件とされています。これはアングラーが釣りやすいからです。風や波があると餌木が不自然な動きをしたり、思うように沈まなくなります。しかし、夏のアオリイカにとって風や波が必ずしもマイナスに働くわけではありません。多少の波や薄いサラシはアオリの活性を上げる要因になることも多く、連発する場合もあるので積極的に狙ってみましょう。
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