【妥協なきアングラー道】PART1 エギング編 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【妥協なきアングラー道】PART1 エギング編

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思い立ったら即行動

今でこそ自営業となり、釣行にそれなりの費用をかけられるようになったものの、当初はまだ給料も少なく小遣い制だったので、まずはどうやって釣り具や釣行の費用を捻出するかが大きな問題だった。

いくら近いとはいえ、仕事を終えて帰宅したら着替えるだけでダッシュでフィールドに向かい、夜中まで釣りをして帰宅。遅い夕飯を取って3~4時間寝たら出勤、といったことを毎日繰り返しているとやはりお金がかかる。それだけ釣行すれば餌木やラインの消耗も激しいからなおさらだ。

そこで、その費用を捻出するために、多いときで1日60本ほど吸っていたタバコをやめることにした。思い立ったら即行動である。いきなりピタッとやめたため精神的に結構大変であったが、おかげで自由に使えるお金が少しは増えた。

だが、少しの余裕ができたことで、今度は行動範囲が広がりだした。真冬でもアオリイカが釣れるらしいと聞き、泉南を飛び出して南紀という自分にとって未知のフィールドへの開拓釣行が始まったのである。

エギング ステップアップ3

ほしいものを手に入れるためには他の欲望を断ち切る覚悟が必要。そうして自分を追い込むことで鋭い感覚を養っている。

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そのころのひと月の小遣いは3万円。それでどうやって南紀に通うかを考えた。現在のようにETC割り引きなどはない時代なので当然、下道ルートである。まともに対面通行ができないような山道や抜け道を徹底的に調べ、トライ&エラーを繰り返して4時間以内で南紀に到着するコースを捜し出した。また、飲食物に関しては地元や現地の激安スーパーマーケットを利用するなどで経費削減を徹底し、なんとか毎週末に南紀へ通うことが可能となった。

釣行の準備は前日に済ませておき、仕事が終われば一気に南紀へ向かう。夜中に現地に到着したらそのまま釣りを開始し、昼ごろまでロッドを振り続ける。納竿後は寝る間も惜しんで明るいうちにポイント開拓。エントリーするルートや風に対する立ち位置、潮流の様子などを確認し、夕方に再び釣りをする。帰りにはスーパーマーケットのタイムセールで半額になった弁当を購入し、そのまま走って夜中に帰宅するという、まったく睡眠を取らない週末釣行を繰り返していた。

そんなアクティブな釣行のおかげで、ほんの数年のうちに地元アングラーをも凌駕するほどの数のポイントを調べ上げ、数々の釣果をたたき出すことができた。「努力は釣果に直接結びつく」ということを自らの体で覚え、それを実践してきたが、さすがに月曜日はクタクタになっていたりする。それでも、火曜日にはもう行きたくてたまらなくなるのだから笑えてしまう。

エギング ステップアップ4

2007年ごろはこんなスケジュールを毎週末こなしていた。もちろん一睡もせず、釣友の中で最もタフな私が行き帰りの運転もすべてこなしていた。1回の釣行費は4000~5000円。高速道路を使わずに下道のみを利用して交通費を削減(ガソリン代は友人とワリカン)。食事などはすべて釣行前にディスカウントスーパーで購入。

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