【妥協なきアングラー道】PART2 マル&ヒラスズキゲーム編
寝ても覚めても「スズキ命」だった青年時代は本当に最高だった。とはいえ、家族を持ったことで何かと制約が増えた現状もそれはそれで楽しい。釣りそのものが大好きだから、フィールドにさえ立てれば…
解説:吉田裕彦
アングラーとしてのルーツ
思えば子どものころから釣り好きでした。親父の故郷のすぐ近くに池原、七色ダムがあり、親戚から「ブラックバスがたくさんいるから釣りにこい」と誘われ、小学生ながら海外の有名メーカーのロッドを買ってもらい、親父と2人でゴムボートを浮かべたのがルアーFとの出会いです。
そのころは芦ノ湖か生野銀山湖でしか釣れないと思い込んでいた憧れのブラックバスが、半信半疑で投げたルアーにアタックしてきたことに強い衝撃を受け、ルアーで魚を釣ることの楽しさを子ども心に感じました。また、当時は種類が少なかったもののどのルアーも格好よく、お年玉で買ったヘドン・ビッグバドが特に気に入り、毎日眺めては夢を膨らませていました。とにかくルアー自体が好きで好きでたまりませんでした。
それからはバス釣りに夢中になり、中学生のころに琵琶湖にもいると聞いて電車で出かけ、野宿しながら釣り歩いたりもしました。また、とにかくルアーを投げたくて近所の溜め池でライギョを狙ったり、バスのいない近くの川で投げたらナマズがヒットして喜んだこともありました。
その後、海に目を向けるようになったのは1980年代の後半。オートバイに夢中だった高校生のときに和歌山の大川峠へツーリングに行くことになり、近くの加太港ではルアーでタチウオが狙えると聞いていたので、暇があれば釣りでもしようとバスロッドを持参しました。
そして、夜中に海岸線を走っていると2匹の大きなマルスズキを両手にぶら下げた人が歩いているではありませんか。すぐにオートバイを止めて話しかけると「ここで今釣れたよ‼」とのこと。さっそく僕もタックルを準備してキャストを開始すると、すぐに70㌢クラスがヒット‼ その大きさ、ファイト、魚体の格好よさにとにかくシビれました。この後、すぐにシーバスロッドを買いに行ったのはいうまでもありません。
[spacer]スポンサーリンク
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。