【ショアジギング】メタルジグのアクションを完全マスター‼《後編》
根掛かり対策
ショアジギングで最も多いトラブルは根掛かりだ。主に着底後に潮流に流されることで起こるため、低減するにはメタルジグが着底している時間をできるだけ短くすればよい。
キャストしたメタルジグが着水したらすぐにリールのハンドルを巻き、飛行中の空気抵抗により生じた糸フケを回収する。それから改めてベールを起こしてメタルジグをフォールさせる。このときにラインを指でつまんでおき、若干のテンションをかけておく。こうすることで沈下中に水中で糸フケが生じにくく、ラインの動きがわかりやすくなるとともに着底直後からロッドアクションを確実にジグに伝えることができる。そしてラインが止まればメタルジグが着底したサインなので、すみやかにジャークの動作に移る。
このように着底から間を空けずにジャークを開始するのは根掛かり対策だけでなく、フォール中のメタルジグを追ってきた魚をヒットに持ち込む狙いもある。バーチカルにメタルジグを落とし込むオフショアジギングよりも手間がかかるが、魚がヒットする可能性の高いボトム付近での最初のビッグチャンスを逃さないためにもラインメンディングをしっかりと行ないたい。糸フケを多く残したままでは、シャクッてもフケたぶんのラインが動くだけでメタルジグはほとんど動かず、根掛かりする確率も高くなるので要注意だ。
もし根掛かりしたときはロッドを時計の10時くらいの角度に保持し、ラインがちょうど張るように調整する。そして11時から9時の間で何度か激しく振り、ジグにラインテンションをかけたり抜いたりを繰り返す。こうするとラインテンションがかかったときの反作用でジグが根掛かりしたのとは逆の方向へ動き、外れることが多い。
どうしても外れないときは切るしかないが、怪我やロッドの破損を防ぐためにラインは必ずタオルか専用器具に巻きつけること。そしてゆっくりと引っ張ってラインを切る。
なお、ラインに無溶剤のシリコンスプレーを定期的に吹きつけておけば滑りがよくなり、ガイド絡みなどのライントラブルを低減できる。
(SWゲームフィッシングマガジン 2013年7月号より)
※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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