【ショアジギング】メタルジグのアクションを完全マスター‼《前編》 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【ショアジギング】メタルジグのアクションを完全マスター‼《前編》

ジグのタイプ別の特徴

Ⓐセンターウェート系

重心がボディーのほぼ中央にあり、ラインアイの方向に引かれたときにあまり水の抵抗を受けないフォルムをしている。そのためタダ巻きではアクションを起こさない。

大きめのジャークを繰り返すとスイーッ、スイーッと左右へ滑空するように大きなダートを見せて魚にアピールする。ジャークを止めてラインスラックを出してやると水平姿勢のままステイし、やがてゆっくりヒラヒラと真下へフォールする。魚にとってのバイトチャンスとなるステイ&フォールの時間を稼げることがこのタイプの強みだ。

水の抵抗を受けにくいことからジャーク時の引き重り感は少ないが、そのぶん波動が小さいため集魚効果は少ないと感じている。また、飛行姿勢が不安定であまり飛距離が得られないものもある。

Ⓑリヤウェート系

重心がボディー後部にあり、ラインアイ方向に引かれたときに水の抵抗を受けやすいフォルムをしている。タダ巻きでもアクションを起こすタイプだ。

ジャークを加えるとグルッと回転したり、ミノーのようなウィグリングアクションを起こす。また、弱った小魚の断末魔の暴れ(メスレ)や、小魚が逃げるときの波動を演出してターゲットにアピールする。ジャークを止めてラインスラックを出してやると、その直前のアクションしだいでさまざまな姿勢を取り、一瞬のステイを挟んでから後部を下にして不規則な動きを見せつつフォールを開始する。そして、しだいに垂直姿勢となってフォール速度を加速させていく。

センターウェート系と比較するとステイ&フォール時の動きは派手であるがその時間は短い。とはいえ左右方向へは大きく移動せずにピンポイントでの強いアピールが可能なため、次にジャークを加えたときのアクション開始時もバイトチャンスになることが多い。つまり断続的に何度もバイトチャンスを演出することができるタイプといえる。

水の抵抗を受けやすいことからジャーク時の引き重り感が大きいが、強い波動による集魚効果が期待できる。飛行姿勢を安定させやすく飛距離を稼げるのも強みだ。また、フォール速度が速いので潮流が速い状況でも流されにくく確実に着底させやすいし、着底感も分かりやすい。

Ⓒハイブリッド系

ボディー中央から少し後部寄り(6:4から7:3くらい)に重心がある。平たくいえばセンターウェート系とリヤウェート系の特徴を合わせ持ったタイプだ。そのためラインアイ方向へ引かれたときの水の抵抗の受けやすさも中程度といったところである。

ロッドワークしだいで左右にダートさせることもできるし、グルンと回すことも可能だ。ステイからのフォール時もセンターウェート系とリヤウェート系の中間的な動きと思ってよい。

エキスパートはロッドワークによりさまざまなアクションを使い分けている。一方、ショアジギングのビギナーの方がこのタイプを使うと、本人がイメージしているものとは違った不規則なアクションを起こさせていることがよくあるようだ。再現性は低いもののその不規則なアクションにターゲットが好反応を示して釣れる場面は少なくない。

Ⓓスローピッチ系

オフショアジギングの主要メソッドの1つであるスローピッチジャーク用のジグである。重心はセンターウェート系と同様にボディーの中央寄りにあるものが多いが、幅の広いフォルムによりラインアイ方向に引かれたときに受ける水の抵抗はこの4タイプの中で最も大きい。それによってストロークの短いジャーク(わずかな移動距離)でも派手なアクションを起こさせることができるし、水平姿勢でのステイ&フォールの時間も長く取ることができる。

つまりピンポイントでよりゆっくりとアピールを続けられるのが強みだ。また、フォール時の動きもトリッキーでアピール力が強い。

私自身はショアでの使用についてよく釣れるとの印象を持っている。タダ巻きにストップ&ゴーを加えてスプーンのような使い方をするのも非常に効果的だ。今後もショアならではの使い方を追求したい。

ショアジギング 入門3
ショアジギング 入門4

(※後編に続きます)

(SWゲームフィッシングマガジン 2013年7月号より)


【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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