時合を読む【パーフェクト・アジンング】
表層で反応がないときは…
ここまでは高活性なターゲットに狙いを絞ったアプローチや立ち回り方を紹介してきたが、もちろん状況によってはリトリーブ主体の釣りだけでは反応が得られなかったり、思うようにアタリが続かないこともある。そこで、私が実践しているのがあえてレンジをキープしないアプローチだ。前述したアップテンポで探るレンジキープの釣りに比べると、じっくりと見せて食わせるイメージである。
具体的には着水後に糸フケを取ったら「①シェイキング2回→②カーブフォール(リグが沈む程度のスローリトリーブ)」を繰り返して段階的にレンジを下げていく。基本的にはこの組み合わせだけでOKだ。
1投で幅広いレンジを探れるだけでなく、縦の動きを組み込むことで今までとは違った反応を得られることも多い。これでしっかりとアタリがでるようであれば、同じポイントを同じパターンで探れば数を稼げるだろう。バイトが浅いときなどはジグヘッドのウェートやワームのサイズを変更し、フォールの軌道やレンジなどを調整して状況にアジャストさせていく。
また、基準となるアクションの組み合わせ方はかわらないため、釣れたパターンを再現するのも比較的容易といえる。「○回めのフォールでアタッた」といった具合に反応のあったタイミングを覚えておけば、シビアなアタリにも素早く対応できるだろう。
以上がシャロー狙いにおける私の鉄板パターンである。巻きを主体としたアップテンポなランガンで狙い目となる(反応の多い)釣り場を絞り込み、そこから縦の釣りを駆使してヒットパターンを突き詰めていくスタイルがおすすめだ。とにかく必要以上に粘らず、効率性を求めたゲーム展開で夏ならではの数釣りを満喫してほしい。
[spacer]《参考タックル》ロッド=TICT・スラムジグヘッドモデルJSR-610SS、スラムアルティメットチューンUTR-55one-TOR/リール=ダイワ・セルテート1003/ライン=TICT・PE ASH0.15号(強風時や足場が高いところではエステル系ラインのTICT・ジョーカーを使用)/リーダー=TICT・ライトゲームコンパクトショックリーダー1号/ジグヘッド=TICT・アジスタ!1〜2㌘/ワーム=TICT・メタボブリリアント1.5㌅、ブリリアント2㌅、ヴィヴィッドリザードテイル2.4㌅
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