【アジング】狙いのピンポイントを的確に把握するには?
注目したいタイミングは潮が動きやすい下げ7分~上げ3分。システマチックなアプローチで狙いのピンポイントをを的確に把握し、本当の答えを追求しよう‼
解説:上杉貴人
小型ベイトが潜む潮ヨレを狙い撃つ
ホームの泉南エリアは夏場になるとアジのベイトが少なくなる。そのため、速い釣りはメインパターンとして考えにくい。この時期のメインベイトとしては甲殻類の幼生、また、孵化して間もない稚ダコや小イカなどがあげられる。
これらは基本的に表層から宙層を漂っているため、表層付近をスローに誘うパターンがベストとなる。そして、このアプローチを実践するのに最も適したリグがフロートであり、急なブレイク付近に回遊してくる尺クラスの良型に対して最も実積が高い。
夏場のアジの動向
夏場は日中よりも夜間の方が比較的潮の動きが少ないが、見た目に潮が効いていないようでも沖だけ動いているというのはよくあること。これをとらえれば捕食モードに入ったアジをイージーにキャッチすることができる。
稚ダコや小イカはそれほど遊泳力がないため、潮に乗りながら回遊している。これらを捕食するアジは潮が効いている場所をやや浮き気味で回遊する傾向が強く、表層パターンが炸裂することが多々ある。
近距離で潮流が発生している場合や流れがかなりキツいときは、ジグヘッドやスプリット、キャロが有効となる場合もある。ただ、やはり流れやその周辺に生じる潮ヨレを捜し出す能力が高いフロートリグはこの時期に最も理にかなったリグといえる。
パターンの成否を分ける条件
アジはとにかく潮流に対して敏感な魚であり、潮が最もよく動くタイミングが狙い目だ。満潮前後でも潮が動く場合はいいが、基本的には干潮を挟んだ下げ7分から上げ3分の間が有望となる。
特にシャローエリアが多い場所ではより潮が動く時間帯を狙う必要がある。そのタイミングでなければよい潮が射程内に入ってこないことが多く、ローカルアングラーが口を揃えていう「潮が低いときでなければ釣れない」という理由はそこにある。
風はやや向かい風の状況が望ましいが、吹き過ぎるとシャローエリアの多いポイントは波気が立ち過ぎて危険をともない、キャストも困難となる。そういう意味では距離を稼いで潮の動いている場所を狙いやすい追い風、もしくは沖の潮がやや押し込まれたり、ベイトの寄りがよくなる微風程度の向かい風が理想だ。
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