【リバーヒラスズキゲーム】塩水クサビを意識して河川のヒラスズキを攻略‼ | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【リバーヒラスズキゲーム】塩水クサビを意識して河川のヒラスズキを攻略‼

回遊のタイミングは河川ごとに存在する

降雨による増水が爆釣のキーワードだが、実はその見極めが難しい。河川によって長さや標高差、規模、水量、ダムの有無、放水パターンなどの性質が異なるからだ。分かりやすくいうと、少しの降雨で濁りが入りやすい川とそうでない川、濁りが取れやすい川と長期間濁りが取れない川、普段は閉塞していて災害レベルの一歩手前の降雨で釣果が爆発する川、濁りがない方が釣れる川など、さまざまである。

また、一概に降雨といっても、釣り場となる河口周辺と源流部での降雨では大きく異なる。ではどう判断するか? 結論としては、まとまった降雨があればとにかく釣り場に走り、フィールドの特徴を地道に調査して精度を高めるしかない。その際に水量や濁りの程度だけでなく、質や推移、ヒラスズキの状況などのデータを詳細に記録することだ。

そして過去の経験でいうと、友人がキャッチした個体の口には2週間前に同場所で自身が切られたルアーがぶら下がっていた(その間、まったく降雨がなかった)。また、河川でキャッチしたヒラスズキを海水の水槽に入れたら、たちまち絶命した。

これらは降雨により塩水クサビ(海水と川の真水は混じり合いにくく、河川内の底層にだけ比重の重い海水が差し込んでいる状態)を利用して回遊したヒラスズキが浸透圧の調節を行ない、河川内に居着くことを指し示すと考えている。これもアプローチしだいで狙えるため、とにかくフィールドに立つことが重要だ。

さらに、潮位も大切な要素である。潮位が高くなれば河川内の塩水クサビが大きくなるからだ。ただし、釣り場が拡大し、ヒラスズキがバラけるのも事実である。そして、海水と河川の真水は、混じり合うことはなかなかないが、ウネリにより撹拌されることで混じり合う。結果としてトップレンジにも出やすく、イージーな釣りが展開できるのでウネリも大事な要素だ。

その他、ポイント選定においてはエリア選択が最も重要である。当たり前の話だが、ヒラスズキがいないエリアでいくらがんばっても釣果は得られない。紀伊半島なら中紀の日高川~紀伊長島あたりの大~小河川、普段は閉塞する流れ込み、カルバートなど、外洋に面した潮の干満の影響を受ける釣り場に目を向けたい。河口周辺にヒラスズキの釣れる磯やサーフなどがあればベストである。

リバーヒラスズキゲーム3

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