【リバーヒラスズキゲーム】塩水クサビを意識して河川のヒラスズキを攻略‼
増水はベイトを押し流して弱らせ、ヒラスズキが身を隠せる濁りが発生するのでヒット率が格段にアップする。アプローチでは汽水域ならではの塩水クサビの存在を意識することで…
解説:安田栄治
[spacer]リバーヒラスズキゲームといえば梅雨~夏の増水パターンが有名だが、2~5月の稚アユパターン、晩秋の落ちアユパターン、厳寒期の落ちハゼパターンなど、1年を通して楽しめる。
しかし、梅雨~夏場を除くシーズンは他にも好条件の揃ったフィールドが多く存在して魚が分散する傾向にあるため、ターゲットの回遊を読んでゲームを成立させることは容易ではない。結局、梅雨~夏場の増水パターンで研鑚し、他シーズンにステップアップを図るのが王道といえるだろう。というわけで、この時期にまとまった雨が降れば河川へゴーである。
増水に注目する理由
ヒラスズキ釣りといえば、磯に広がるサラシを想像すると思う。しかし、それは捕食のための回遊であり、遊泳力の問題や群れの個体数の少なさからサラシに身を潜め、波に揉まれて弱ったベイトを効率よく捕食しているに過ぎない。普段は沖の瀬回りに生息し、捕食のために条件の整った各々のフィールドを目指す。
河口周辺は1年を通してベイトが豊富だが、特に梅雨~夏場は他のフィールドと比較して圧倒的に餌が多い。梅雨や台風のまとまった降雨による増水はベイトを押し流すと同時に弱らせるので捕食しやすく、濁りによって身を潜められるのでヒラスズキの警戒心も薄い。
また、研究者の調べでは汽水域に回遊する海水魚の多くが事前に浸透圧の調節を行なわずに回遊するようだが、増水時のイージーに釣れた個体をストリンガーで繋いでいると急激な水質変化(水潮化)で死に至る。そういったことから降雨による増水が回遊のタイミングになっていることは明白であり、魚がスレていないことがうかがえる。だから釣りやすいのだ。
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