【メバリング】釣果+αの上積みを求めて新境地へ!!
フィッティング術
パイロットリグで得られた反応を参考にして以下のようなパターンで釣りを組み立てていく。 [spacer]フォールに好反応を示すとき
パイロットリグでフォール時にバイトしてきたときはガツッと強い感触が得られるアタリと、テンションが抜けるアタリの2パターンに大別される。そして、前者の場合は①、後者では②のパターンに変更する。
①スローフォールで誘う…フォール時に強いアタリがでるときは甲殻類を捕食していることが多い。甲殻類といえばボトムをイメージする人が多いだろうが、エビなどは浮遊していることも多く、この動きをルアーで演出すれば狡獪な大型にも口を使わせやすいと考えている。
アジャストの方法としてはシンキングペンシルに変更したり、ジグヘッドのウェートを徐々に軽くしてベストなカーブフォールスピードになるように調整していくのが基本だ。飛距離がでにくくなるというデメリットもあるが、その点はスプリットシンカーをセットするなどして対応している。
②スライドアクション…テンションが抜けるようなアタリがでるときは小魚、イカ、アミなどを捕食しているケースが多く、追尾や食い上げバイトによって起こることが多い。この場合、竿をさびいてルアーをゆっくりとスライドさせる動きが効果的だ。リトリーブとさほど動きがかわらないように思えるが、これで反応が大きくかわることも珍しくない。
アプローチとしては、狙い目となるバイトゾーンのやや下のレンジから上のレンジへとルアーをスライドさせるイメージだ。このとき、ジャークやトゥイッチを入れると、よりベイトライクな動きとなるため食わせのタイミングとして組み込みたい。
なお、①のパターンでアタリがない、もしくは反応が薄くなったときもスライドを試したい。この場合、ゆっくりとレンジを下げながらルアーをスライドさせ、フォール距離を長く取ることでバイトチャンスを拡大できると考えている。
■食いが渋いときの攻め手
①や②のパターンで反応がないときやアタリが遠のいたとき、またはパイロットパターンで反応が得られずレンジの絞り込みが困難な状況では、ダートアクションが得意なリグや波動の強いメタルバイブやジグに変更する。捕食スイッチが入りきらない個体に対する最終手段として使うイメージだ。
また、急激な水温変化や流れがないといった悪条件下でもバイトを拾いやすいため、低活性が予想される状況ではダート系のジグヘッドリグをパイロットにすることもある。
浮き上がる動きに反応するとき
フローティングタイプのクランクベイトやシャッド系プラグに変更する。
これらのルアーでイミテートするベイトはアミや小イカ。アミの場合は表層でのロングポーズで爆発的な釣果が上がることもある。アミは遊泳力が乏しく、流れに同調するように浮遊している。その状態を再現できるのがロングポーズだ。
小イカの場合は小刻みにストップを入れながら浮上させ、水面で短めのポーズを入れると確実なバイトを得やすい。アミに比べて遊泳力に優れる小イカは浮き沈みを繰り返しながら移動している。メバルもその浮き沈みに合わせて移動しながら捕食行動を取るのでミスバイトが少ないのが特徴だ。
フローティングプラグならではの独特の浮上アクションはジグヘッドリグではとてもマネできない。水面下30㌢前後でのスローなトレース、表層でのロングポーズが武器となるのでぜひ試してほしい。
また、ライズが見られるなど明らかに表層を狙うべき状況であれば、このメソッドをパイロットとして試すケースもある。
以上が初夏にランカーを仕留めるためのボクの戦略となる。もちろん、状況によってはもっと多くの攻め手を用いることもある。思考を働かせながらいろいろなパターンを駆使して釣りを組み立てることで、この時期ならではの楽しいゲームを堪能できるだろう。
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