最強の食わせパターン、ゼロテンションをマスターしよう!!【メバリング編②-2】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 3

最強の食わせパターン、ゼロテンションをマスターしよう!!【メバリング編②-2】

ラインメンディングのためのロッドワーク

竿を立てた状態でラインを一直線にしてシェイクすればテンションをコントロールしやすいが、風がある状況ではそうもいかない。糸フケが発生してリグからの反響が伝わりにくくなり、結果的にリグを大きく引っ張り過ぎてしまう。このようなときは竿を寝かせて風の影響を受けないようにすればOKだが、ラインを海面に置いた状態ではどこから反響が伝わってきているのか(リグの位置はどこなのか)がイマイチわかりにくいのが難点だ。このあたりは経験を積んでより繊細な感覚を身につけたいところだが、その上で意識したいのは次のⒶとⒷだ。

Ⓐティップとラインの角度…竿を寝かせた状態でのシェイキングではティップとラインに角度がつくほどリグからの反響が大きくなり、逆にティップとラインが一直線になるほど反響を得にくくなる。これを念頭に置いて反響の違いをより繊細に感知しようとすることで、慣れればリグの位置をある程度正確に判断できるようになる。

メバリング フォール9

Ⓑロッドを倒す方向でトレースコースを変化させる…潮かみにロッドを倒すと抵抗が強くなり、潮しもに倒すと緩いテンションのまま流しやすい。つまり、流れにやや逆らわせるようにして潮かみに泳ごうとするベイトを演出するのか? 流れにルアーを乗せてナチュラルにアプローチするのか? といったイメージだ。

このわずかな違いでトレースの軌道やスピードがまったく異なり、どちらかのパターンにしか反応がないというケースも多いので意識的に使いわけるようにしたい。

メバリング フォール10

タックル考察

ゼロテンションの釣りを実現するにはロッドに頼る部分が大きい。ティップには張りと繊細さがほしいところだ。低弾性素材のように張りがなければ手もとで抵抗を感じにくい。かといって張りが強過ぎると、微妙な抵抗がわかりづらくなってついついテンションをかけ過ぎる傾向が強くなってしまう。というわけでアクションに不足がない状態で荷重がきちんと乗るティップを備えたロッドが適している。

リールは巻きの軽いものを選びたい。そして、ラインについては遠投の釣りや表層の釣りにはPEが有効。近距離ではシチュエーションに応じてフロロなど比重の重いものや、伸縮性の少ないPEといった特性での使いわけも必要となる。

《参考タックル》(シャロー用)ロッド=ラグゼ 宵姫 華S610UL-solid、S82H-solid/リール=イグジスト1025、2003H/ライン=スモールゲームPE-HG0.5号/リーダー=スモールゲームリーダーFCII6Lb/フロート=アルカジックジャパン・シャローフリーク10.5㌘、15㌘/ジグヘッド=がまかつ・キャロヘッド(0.4㌘♯4をメインに0.1~1.6㌘)/ワーム=がまかつ・Q.S.Sマイクログラブ ファットドリフト1.25㌅、アルカジックジャパン・ウミゲラ1.2㌅、艶じゃこ1.8㌅、アクアウェーブ・簡刺しワーム ピンテール1.2㌅

(SWマガジン2014年6月号より)

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