最強の食わせパターン、ゼロテンションをマスターしよう!!【メバリング編②-2】
巻きで食わないメバルを3種のフリーフォールで攻略!!《後編》
狙い通りのタイミングでフリーフォールを入れるにはラインメンディングが非常に重要となる。アングラーの操作をリニアに伝える上で意識しておきたいこと、また実践すべきことは…
解説:藤原真一郎
ゼロに近づくテンション調整法
ゼロテンションの釣りを実践するには、リグのウェートやラインの号数など、タックルのバランスをうまく調整することも重要だ。前編で解説した①のフリーフォール(スライド&スパイラルフォール)ではルアーの動きや根ズレを考慮してラインを選択するが、食わせるために重視したいのはフォールスピードだ。
ジグヘッドならアンダー1㌘の軽量ウェートから3㌘程度までの範囲で水深や潮流に応じて選ぶ。ストラクチャーについているメバルを反応させたり、イワシなどについた個体を攻略するにはやや重めのウェートを使用した速いフォールの方がよい場合が多い。
②(リトリーブ中に瞬間的にフリーフォールを入れるパターン)はリトリーブ主体のアクションで用いるテクニックなので、そのとき使用しているセッティングで問題ないだろう。フロートの場合はメインラインにPE0.4号、リーダーは6Lbというのが良型の混じるシャローエリアでの基本セッティングとなる。
③(水平姿勢でのスローな垂直フォール)ではジグヘッドとワームの組み合わせによってどのようなフォール姿勢になるか足もとなどでチェックしてみるといい。そうしてジグヘッドを静止させたときに水平姿勢になる組み合わせを見つければOK。そして、バーチカルに落としたときに安定した姿勢でそのまま直下に沈んでいくセッティングを模索しよう。ショートワームは比較的そういった挙動になりやすい。フックの刺し方も重要なので、微妙に回転するような場合はワームをまっすぐにセットするよう心がけてみよう。
具体的な実践方法
どのフリーフォールにおいても、文字通りラインをフリーにすることが基本となる。使用するリグによって異なるが、リールのベールを起こしてラインを出したり、ロッドを送り込んでラインスラックを作ったりすることでフリーフォールを演出することができる。
狙い通りのタイミングでフリーフォールを入れるにはラインメンディングが非常に重要となる。基本としては、ティップからリグまでのラインの軌道が一直線になるようにする。近距離の場合は問題になりにくいが、フロートなどで遠投する場合は特に重要なテクニックだ。ラインを一直線に維持することでアングラーの操作をリニアに伝えることができ、思い通りのタイミングで思ったぶんだけフォールを入れることができる。
ロッドポジションとしては立てた状態がやりやすい。なぜなら一直線にするにはリグの位置を把握することが肝心で、縦に構えた方が海面からラインを引き離しやすくリグを認識しやすいからだ。ただし、横風にラインが流されるような状況ではロッドを横に寝かし、風の影響を軽減させた方がメンディングしやすい。その際もリグの位置を把握しつつ、適切なラインテンションを維持するようにする。
足もとやテトラ際にアプローチするときもサイドにロッドを構えるのが基本となる。近距離でタイトな釣りになるぶん、リグやルアーの距離感や位置を正確に把握することで根掛かりを回避し、適切なフリーフォールを入れることが可能となる。
フロートリグで③のフォールを演出するには、まずはシェイクしながらリールを巻いてジグヘッドをシェイク&リフトさせる。アクションを加えながらフロートを前方に動かすことでジグヘッドに抵抗がかかりリフトさせることができる。次にフロートをその場にステイさせることでジグヘッドはフォールする。張らず緩めずのラインテンションを基準としながら、引っ張るところは引っ張って動かし、緩めるときには適切に緩める。ゼロテンションをきちんと意識できるようにするにはラインメンディングが重要というわけだ。
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