【ショア青物ゲーム】ヒット率アップに向けた取り組み
限られた釣行チャンスの中で結果を残すには自身のスタイルを確立し、ポイント選択やアプローチの精度アップに努めることが不可欠。青物との遭遇率を高めるために私が実践していることは…
解説:峰岩拓也
少しでも確率を高めるために…
最近は仕事などが忙しく、なかなか釣行できない日々が続いています。昨年も青物狙いで磯に釣行できた回数は限られていましたが、誰と競うわけでもなくシーズンに1〜2回ほど狙って釣れればよいと考えています。そんなゆとりのある気持ちで、他人の釣果を聞いて焦ることもなく、貴重な釣行のチャンスを大切に楽しんでいます。
とはいえ、やはりフィールドに立てば釣りたい思うのがアングラーの心情。そこで私の場合は与えられた時間の中で自身のスタイルを確立することに努め、少しでもターゲットとの遭遇率を高めるために以下のことを重視しています。
①時期…まずは1年を通して青物が磯際に接岸する時期を月単位で割り出します。続いて週単位まで絞り込み、日にちと気象状況を照らし合わせます。ここでは月・週・日(休暇)・天候という4項目のデータを揃えるわけです。
②気象条件…釣行の際には風速・風向き・波高・水温の4項目が自身の通うエリアで適しているかを確認します。
③天候によっては普段誰も竿を出さないようなポイントを狙う…天候(海況)しだいで他のアングラーが狙わないようなポイントにも目を向けてアタックします。そこで新しい釣り方やパターンを模索するのが目的です。
④地形の確認…特にベタナギのときは水中を確認しやすいため、ポイントの地形を把握することに時間を費やしています。昨年も釣友とリュックに食料を詰め込み、遠足気分で磯歩きをしました。この場合、ポイントでは以下のことを確認するようにしています。
●足もとや沖の根の位置とその形状。
●スリットやパイプ、平場などの海底状況。
●時間変化にともなう影の入り方。
●海藻などの生え方と量。
●小魚などの通過点と溜まり場、海が荒れたときの退避場。
主に以上のことを確認し、ターゲットの生態と照らし合わせて魚の視点で捕食行動のパターンをシュミレート。これを次の釣行で生かすようにしています。
[spacer]ポイント選択について
釣行時の条件としては先の①〜②で取り上げた8項目のすべてが揃うのが理想ですが、そのような機会に恵まれるのはマレです。そこで5項目以上の条件が揃うことを釣行判断の目安にしています。揃わないときは仕事を調整して釣行日を変更するのですが、忙しいときはこれがうまくいかないので④の下調べに時間を割いたりします。
そして、釣行日が確定したら天候に応じてポイントと時間を絞り込みます。このときに④の下調べで得た情報が生かされてポイントを推測しやすくなるわけです。「このような気象条件では、おそらくターゲットはこの時間帯にこのポイントを通過、または待機して餌を捕食するはず。そこへ先回りしてやろう…」といった具合に、事前のシュミレートが非常に楽しく、結果が出たときは大きな達成感が味わえますし、それが自信へと繋がります。さらに、これらをデータとして蓄積することでポイントを割り出す精度が高まり、青物との遭遇率がアップすると感じています。
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