【Rambling a gogo!! vol.3】美味で楽しいムツゲームに夢中
気難しさやスリリングな点、また食味のよさでも最近夢中になっているターゲットがムツ。まだまだ未知な部分も多いが、楽しみながら試行錯誤を繰り返す中で見えてきたことは…
Text & Photo 中瀬直行
[spacer]寒い冬がようやく終わり、釣りものも増えるよい季節になりました。アレもコレも狙いたい性格の私としては体が1つでは足りない時期でもあります。
そして、何かおもしろい釣りはないかと日々追い求める中で、今回はこの冬から現在(春)も好調に釣れているお気に入りのターゲットを紹介したいと思います。
[spacer]ショアから狙うムツについて
さっそく今回のテーマを発表すると「美味な深海魚であるムツをショアで手軽に狙う!!」というもの。まずはこの魚について簡単に紹介すると、成魚は水深200㍍以深に生息する深海魚で中深海ジギングの好ターゲットとなっている。一方、30㌢までの幼魚は沿岸部でよく見られるが、ライトゲームでは本命以外の他魚扱いにされることが多い。しかし、近年ではその食味のよさから専門に狙うアングラーも増えていると聞く。
個人的には以前から食卓でなじみの深い魚であった。煮つけにすると口の中でやさしくほどけてジワーッと旨味がにじみ出る…。子どものころからの大好物である。そして、釣りではホームの南紀エリアでアジやカマスを狙っている際にときどき他魚として釣れるのをキープしておいしくいただいていた。
[spacer]ちなみに、調理法としては煮つけや塩焼きが定番だが、アングラーの特権として新鮮なまま持ち帰ったムツは刺し身でいただくのがおすすめ。特に皮を残した炙りはモチッとした食感とほどよく乗った脂が絶品である。
話は逸れたが、昨年末にまづめどきを絡めてアジを狙っていたところ、ムツがよく釣れたのでいつの間にか本命がアジからムツにかわっていた(笑)。詳しい釣期などは今のところ不明だが、経験則からいうと南紀エリアにおけるムツの接岸時期は餌となるベイトに左右され、釣れ続く期間は短いことが多かった。しかし、今シーズンは当たり年のようで、昨年末から現在(4月初旬)に至るまで釣れ続いており、スーパーの鮮魚コーナーでもよく見かける。
[spacer]狙い目となるポイント&レンジ
ポイントの目安としては潮通しのよい堤防で、私が狙った中で水深が最も深いところは15㍍前後。堤防際にはテトラや捨て石がところどころに点在しているというシチュエーションである。アジ狙いの際にムツが釣れていたときは、前述したストラクチャー周辺を10㌘のキャロや3㌘のジグヘッドなど、重めのリグで狙っているときによくヒットした。
また、魚の活性が高いときは宙層や表層で釣れることもあるが、基本的には身を隠しやすいボトムのストラクチャー付近を好むようである。実際、水面が穏やかなときに足もと付近の底を凝視すると、テトラ上などのストラクチャー付近でムツの群れを確認することができた。ただ、同じところに定位しているわけではなく、一定の範囲を回遊しているようであった。
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