バイブレーションのワンピッチ釣法で低活性なシーバスを攻略!!
スローなアプローチで口を使わないシーバスに対し、奥の手として用いるのがワンピッチ釣法。バイブレーションによるシャロー狙いということで違和感を覚える人も多いと思いますが、ルアー操作に工夫を凝らすことで今まで口を使わなかった個体をバイトに持ち込むことが可能となるから…
Text & Photo 山先亮一
フォローのバイブレーションが効果てき面
ここ数年は秋~晩秋にスローな展開で反応してくれる個体が減ったのか、ひと通りルアーローテーションをした後にバイブレーション系プラグでフォローを入れることが多くなりました。これが効果てき面で、「いるはずなのに食わない魚」に口を使わせる釣り方なのでサイズは選べないものの実におもしろいのです。
僕自身、以前は「バイブは使わない!!」という感じでしたが、必要に迫られて使い続けることでこのルアーならではのおもしろさがわかってきました。そういったわけで今回は僕が河川絡みのシャローポイントでバイブレーションを使うテクニックとして用いる「ワンピッチ」と呼んでいる釣り方ついて紹介したいと思います。
ホームである瀬戸内海のショアラインはシャローが多く、時合のときには水深1㍍未満になることが珍しくありません。バイブレーションを使うには厳しいシチュエーションに思えますよね。しかし、実際にはミノーやシンキングペンシルでスローな釣りを展開して反応がないときにも、バイブレーションが魚を連れてきてくれます。
では、実際にどのようにして使うのか? 当然シャローで普通にタダ巻きをすればすぐに根掛かりしてしまいます。ルアーはラインやルアー自体にかかる抵抗が大きくなるほど最大深度に向かって潜行しますし、極めつけにバイブレーションは比重が大きいのである程度の抵抗をかけないとアクションしません。このように説明するとますますわからなくなると思いますがここから核心に迫ります。
“ワンピッチ”の実践方法
まず、僕が実践しているバイブレーションのワンピッチとは、ルアーやラインのテンションが強くかかりそうになるとき、テンションを抜く作業をすることで必然的に小刻みなリフト&フォールを演出するというもの。ショアジギングをスケールダウンしたような操作方法をイメージするとわかりやすいかと思います。一連のルアー操作は次のようになります。
①ルアーが着水したらラインスラックを巻き取る。
②軽くリーリングすると、テンションがかかってバイブレーションが潜行しようとするので瞬発的にロッドを煽ってリフト。
③ラインスラックを巻き取る間にフォール。
④着底寸前、もしくは軽くボトムタッチしたときに再びロッドを煽る。
以上の繰り返しで小刻みなリフト&フォールを演出します。特に浅場では1秒間に1回程度のペースでロッドを煽り、リールのハンドルを半回転させるのが目安です。
通常のリフト&フォールでは着底したルアーが倒れてしまい、根掛かりのリスクが増加します。さらに、魚は静止するものに反応しにくいので厳しい面がありますが、前述の方法ならそれらを回避できます。バイブレーションの種類によってはリフト後にスライドアクションが加わるものもあり、特に浅場ではこのタイプがフォールまでの時間を稼いでくれるのでオススメです。みなさんがよく行くポイントに応じてチョイスして下さい。
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