VS底物【寄せて・追わせて・食わせる】の3段階のスピードで攻略‼
「食いが渋い=スロー」という先入観にとらわれず、上げ下げともに多彩なスピードを演出してそのときのヒットパターンを探り当てることが欠かせない。そうった意味でスピードを軸に考えれば、浅場でもヘビーウェートのジグの出番は意外と多いから…
解説:山本啓人
ターゲットの遊泳力に合わせたスピード設定が基本
アプローチのスピードは僕が重要視している部分であり、ジギングではいかにしてターゲットが反応する速度に合わせられるかが大きなキーとなる。さらに深く突き詰めれば、魚を寄せる速度、追わせる速度、捕食させる速度があると考えている。これらのスピードはシーズンやメーンに捕食しているベイトによってもかわるため、一定の速度だけでは攻略できないのもジギングのおもしろさだ。ここでは底物に的を絞り、僕なりのスピード戦略について紹介したい。
たとえば、ガシラやアカハタのような遊泳力が劣る魚に対しては、一定のレンジでジグを漂わせるイメージでスローに上げてスローに落とすようなアプローチが定石だ。逆に遊泳力に優れるマハタやスジアラなどには、ハイスピードで誘い上げて食わせるといった方法が一般的である。ただ、上げだけではなく落ちる速度にも注目してジグのウェートや形状でスピードを調整するのがマイスタイルである。
ギヤ比の異なるリールを使いわけてスピードに変化を!!
前項のスタイルを踏まえ、ここでは各タックルについて考察したい。●ロッド…スローピッチジャーク用で自分が扱いやすいと感じるものでOK。しっかりと曲がり、しっかりと復元するロッドなら理想的なフォールを簡単に演出できるのでおすすめだ。
●リール…ギヤ比の異なるものを数種用意しておくと便利だ。同じスピードでハンドルを回しても、ギヤ比が違えばオートマチックにスピードの変化が作り出せる。
●ライン…伸びが少なくて水切りのよいものなら感度も高く、アタリもとりやすい。ビギナーの方にはラインマーカーが施されたものがおすすめ。
●ジグ…そのフィールドでメーンに使用するウェートはもちろん、極端に重いものもいくつか用意しておきたい(100㌘をメーンに使用するフィールドなら250㌘といった具合に…)。フォールスピードを極端に速くするのに便利だ。
●フック…ジゴクバリ仕様(2本が向かい合わせ)のものを前後につけ、フォール時にアタることが多いので掛けバリ形状のものを好んで使っている。
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