狙いはキハダマグロ・カンパチ・ヒラマサ 〜三宅島のロックショアゲーム〜|【SHORE SNIPER vol.35】
伊豆七島の中でも都心からアクセスしやすい三宅島に日帰りで釣行してきました。現地の磯ではカンパチやヒラマサをはじめ、キハダマグロや本カツオも期待でき、雄大なロケーションの中で気持ちよく竿が振ることができます。さらに、無理のないスケジュールで釣行できるのも大きな魅力。今回はそんな三宅島の釣りをご紹介します…
Text & Photo 大野 祐
伊豆七島・三宅島での釣り
短い夏も終わってすっかり秋めいてきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 今回は10月某日、関東の離島として有名な伊豆七島へ日帰り釣行したときの模様をお伝えします。竿を出したのは伊豆七島の中でもアクセスしやすく、気軽に遠征気分が味わえる三宅島です。
西日本や九州などと比較すると、関東は渡船などを利用する沖磯がそう多くありません。特に本土から渡れる沖磯は数えられるほどで、関東エリアでの磯釣りは地磯がメインとなります。しかし、東京都でありながら離島気分が味わえる伊豆七島は別世界。黒潮が洗う離島のロケーションはもちろん、ポテンシャルも相当なものがあります。
伊豆諸島はそれぞれの島に魅力がありますが、私が通い慣れている三宅島は大自然の息吹が感じられる火山島であり、噴火で全島避難を経た島民が帰島したのも記憶に新しいところです。釣りに関しては、ヒラマサやカンパチはもちろん、磯から本カツオやキハダマグロのヒットも期待できる1級のフィールドです。
特筆すべきは車を利用せずとも釣行できる快適さです。東京都のほぼ中心部といえる港区にある竹芝桟橋から夜間にフェリーで出航。仲間と酒を酌み交わしながら釣り談義に花を咲かせ、あとは眠りについたら翌朝5時に三宅島に到着。現地ではあらかじめ予約していた船宿さんが迎えにきてくれます。そして、宿で釣りの準備を済ませて船に乗り込み、名礁・三本岳へ向かうといった具合です。
沖磯を断念して地磯にアタック
さて、今回は晴天に恵まれたものの風が強く、沖磯に渡礁できるかどうかは現地まで行ってみないと分からないという状態で出航しました。途中で鳥山が盛大に出迎えてくれ、期待に胸を膨らませて目当ての三本岳に到着。しかし、強風の影響で波が高くなり、渡礁は危険と判断。泣く泣く港へUターンしました…。
帰港後は気持ちを切り替え、風裏となる地磯へ向かいました。エントリーした磯は足場がやや高いものの風を背負って釣りができ、潮も適度に流れていて期待できそうな雰囲気。各自思い思いの立ち位置からキャストを開始しました。
私が目をつけたポイントは足もとからそこそこ水深がありそうだったため、まずは様子見で岸沿いや近距離をダイビングペンシルで探ります。すると、数投めにオリーブ色の魚体が猛スピードでルアーにアタックしてきました!! 目測で4~5㌔のヒラマサでしたが、足場が高いので8の字メソッドなどで誘うことができず、バイトに持ち込むことができませんでした。
フォローとしてすぐにミノーとシンキングペンシルを投入しましたが、あいにく反応は得られませんでした。ただ、魚がいることは分かったので俄然やる気が湧きます。
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