知れば知るほどおもしろい…!! メバルのベイトを徹底考察|【Shar's=Style= vol.10】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

知れば知るほどおもしろい…!! メバルのベイトを徹底考察|【Shar’s=Style= vol.10】

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メバリング・ベイト2

現在はコロナウイルス感染防止のため外出自粛となっていますが、そんなときだからこそ改めて大好きなメバルについて考察し、私の考えをまとめてみました。テーマはメバルのメインディッシュについて。SWゲームにおいてターゲットの攻略に欠かせないベイトの動向ですが、ここを追求することで的確な攻め手を繰り出すことができるから…

Text & Photo  辻原伸弥

新型コロナウイルスの影響が続きますが、みんなでがんばって乗り越えましょう。また、医療現場や感染リスクのある場所で働いている方々には心より感謝を申し上げます。

今回は当連載を通して私にできることはないかと随分考えました。そして、外出自粛要請が出ている現状を踏まえ、好きな釣りを我慢して自宅で過ごされている方々に少しでも有意義な余暇を過ごしていただくためにも、人気のメバルについて深く掘り下げて考察させていただくことにしました。

メバルが好むベイトを貪欲に探求

「メバルってどんな餌を捕食してるの?」「今は何を食べているのだろう?」  ライトゲームを楽しむ方なら一度は考えたことがあるはず。さらには「メバルにとってワームは何に見えているの?  プラグは?」といった具合に、疑問は尽きないと思う。

水中での波動やサイズ・カラーなどから、そのときの餌ととらえてルアーにアタックしてくるのか?  はたまた自分たちのテリトリーを犯す侵略者に対する威嚇行動でバイトしてくるのか?  もちろん、真実はメバルに聞かないと分からないが、ターゲットの捕食行動について自分なりに深く考察することもルアーフィッシングの楽しさだ。

メバルは大きな目を持ち、各ヒレ部もとても大きく美しい。アジには大変申しわけないが、アジをフィッシュグリップで掴むことにさほど抵抗はないが、メバルの場合はたとえそれがキープして食す個体であったとしても多少の罪悪感を抱いてしまう。どちらの魚もライトゲームのターゲットとして頻繁に釣っているが、僕の中には底知れぬメバル愛が存在するように思う。それだけにメバルがどんな餌を好んで捕食しているのかを貪欲に探究してしまう。

そして、長年メバリングを楽しんでいるが、その魅力が色褪せることはない。今でもシーズンとなれば週に3~4回は自然とフィールドに足を運んでしまう。そこで培った経験からさまざまな疑問を経て、商品開発やテストなどを繰り返している。その日のメバルは何を考え、どのような行動を取っているのか?  それを追求することでメバル愛も強くなるといったところだろうか…(笑)。

メバリング・ベイト3
目とヒレが大きいメバルの姿形は本当に美しい。釣期が長く、ゲーム性が高い点も大きな魅力だ。

メバルのコンディション変化

季節が変化すれば人間界でも服装や食べ物がかわるように(食べ物に関してはいわゆる旬のもの)、海も水温が変化することで海藻が発育したり、小魚や甲殻類の動きにも変化が生じる。その中でメバルも主食としているベイトの動向などにより、活性度合や行動パターンが変化する。また、一般的に釣期とされている中でもコンディションが変化し、それは「①産卵前、②産卵期、③産卵からの回復」という3パターンに大別できる。

産卵前のメバルは内湾エリアで比較的イージーに釣れるが、産卵期を迎えると胎児性のメバルの動きが一変し、あまり口を使わないことが多い。そして、産卵が終わると徐々にコンディションを回復させるわけだが、シーズン初期に比べると非常に気難しく、限られたパターンでしか反応しない傾向が強くなる。シモリなどの障害物周辺や海藻の根付近についたり、ときには潮の流れの中でサスペンドするなど、日によってさまざまな行動を取る。同じポイントで同じタックル、同じルアーを使用していても、狙い方しだいで大きく釣果に差が出るのだ。

たとえば、同じワームでもカラーの違いで食いがかわることは珍しくない。他にも狙うタイミングとして早朝パターンとナイトパターンが存在するし、同じポイントでも潮回りによる反応の違いなど、シビアな取り組み方が要求されると感じている。

この時期(状態)のメバルは本来の行動パターンへ戻る過程ととらえるのが正しいのかもしれない。いずれにしても、その日のメバルが好むパターンをいち早く察知することが釣果に繋がことは間違いないだろう。

メバリング・ベイト4
釣期が長いだけに、当然その中でコンデイションも変化する。

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