【VSデカアジ etc】ショアゲーム遠征釣行コンプリートガイド《長崎県・壱岐島編》
ギガアジやデカイカなど、ライトゲームの大物が勢揃いしているのも壱岐島の魅力。マイカーで島内をじっくり探索し、ヘビー級アジングで大物と対決しよう!!
解説:上杉貴人
壱岐島の魅力
自営業で普段はなかなか休みがない私が、ここ数年楽しみにしているのが正月休みを利用した壱岐遠征だ。対馬暖流の恩恵を受け、マグロの一本釣り漁で有名な壱岐島は長崎県の離島で、東西14㌔、南北17㌔、人口2万7千人という意外と大きな規模を持つ。さすがに離島、そして漁師島という感じで漁港の設備はすさまじく、3㍍はあろうかというテトラや電柱ほどの太さもある照明設備などは圧巻だ。天候がいったんヘソを曲げだすと恐ろしいほどの風が吹くが、車でほぼ1周できる島だけにポイントを把握していればどこかに釣りができる場所が見つかる。
私がメインターゲットとしているアジは40㌢どころか50㌢を越えるサイズが出る。シーズン的には12月と2~3月に大型がよく上がるようだが、正月でも40㌢クラスは十分に狙える。20㌢後半ぐらいからキープしていると小型クーラーならアッという間に満タンになってしまう。初めて遠征したときはそうとは知らず、ひと晩で30㍑のクーラーが満タンになってしまったほどで、3ケタ釣果も珍しくない。
アオリイカも期待でき、仲間が3時間ほどのデイゲームで2ケタ釣果を上げているし、夕方には2.6㌔がキャッチされたのも確認している。
他にもアコウやガシラ・メバルといったロックフィッシュ、メジロやヒラマサなどの青物、ヒラメ・ヒラスズキ・スルメイカ・タルイカ・マダイなど、多彩なターゲットが楽しませてくれる。
アクセスプラン
私は正月休みを利用した4~5泊のプランで遠征することが多い。島のいたるところにポイントがあり、的確な事前情報でもない限り短期間でエリア全体の様子を見て回るのは難しく、できれば長期滞在をおすすめする。
良型のアジは基本的に朝夕のまづめどきに回ってくるがどこに入るかは分からず、通常はナイトゲームが中心となるので、自由に動けて好きなタイミングで休憩を取れる車中泊がベストだ。長期滞在だと荷物も相当な量になるので、マイカーを持ち込むのが賢明であろう。
私の住む大阪泉南エリアから博多港までは車で約650㌔の距離である。山間部を通っている中国道は凍結で通行止めやタイヤチェーン規制がかかることが多いので、海に近い場所を走る山陽道を利用する方がよい。道程の大半が高速道路なので所要時間は8時間足らずだが、日中は渋滞することもあるので夜間に走るのが得策。そうして朝9時半発のフェリーに乗れば待ち時間も少なくてよい。
長距離運転が苦手な方なら、少し割高となるが大阪の泉大津か南港からフェリーで新門司港まで行き、そこから博多港まで走って再びフェリーに乗るというルートもある。
博多港から壱岐までは九州郵船のフェリーを利用。乗船時間は2時間10分ほど。料金は5㍍未満の車1台に2等船室1名で往復3万円ほどだが、一括で往復チケットを取れば2万5千円くらいで済む。フェリーは1カ月前から予約が可能なので釣行が決まれば早めに予約しておくのが無難だ。
■九州郵船のwebサイトはコチラ(https://www.kyu-you.co.jp)。
また、島内で結構走り回ることになるので、気にせず動けるように乗船前にガソリンを満タンにしておくとよい。
昼間であれば各所に食事処があり、夜はコンビニがあるので弁当を食べることができる。また、島内にスーパーやホームセンターもあるので生活用品で忘れ物があれば現地調達すればよい。
なお、九州とはいえ冬期はかなり寒いので防寒用品や寝袋などはしっかりと準備しておこう。
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