【シーバス&クロダイ】夏のサーフゲームを満喫しよう!!|【北陸ショアゲームイズム vol.8】
水温が上がり、河川の渇水傾向が続く夏場に注目したいのがサーフだ。シーバス狙いでは河川と同様に増水によってさまざまな恩恵が得られるエリアとなるから…
Text & Photo 丸山政寅
夏シーバスの攻略は増水がキー
梅雨が明けると本格的な夏に突入し、海水温もますます上昇する。そんな中、シーバスはより居心地のよい場所を求める。海岸線では流れの効いた河川の河口にベイト(この時期の北陸エリアならイナッコなど)の群れを求めて回遊してきたり、すでに河川に入っているシーバスは上流の清流域や堰堤など、より酸素量の多い場所に集まる。
そんな夏のシーバスを攻略するには雨が降って河川が増水したタイミングを狙うのが定石だ。それまで減水傾向の影響で流れが止まっていた河川が、増水により一気に活気を帯びる。川が増水することでベイトが下流に流され、濁りが発生することでシーバスの警戒心が薄れて積極的に餌を捕食する。
ただし、逆にいうと夏のリバーシーバスは増水のタイミングで竿を出すことができなければ苦戦を強いられる。流れと濁りがなければ、いくらルアーをキャストしても反応を得るのは難しいということを頭に入れておきたい。
夏はサーフのナイトゲームが有望
他にも河川の増水と、それに伴う水温変化のタイミングで注目したいのがサーフだ。北陸のサーフには多くの河川や用水、排水施設がリンクしているのでリバーゲームと同様に狙い目となる。
流れの強さは河川の規模によって異なるが、河川が流れ込むポイント周辺は他よりも水温が低く、シーバスの適水温に近い状態となっている。また、海岸線に生息するシーバスやクロダイにとって流れと濁りのある場所は捕食にも好都合で、海水温に変化があるポイントは小魚や甲殻類が集まりやすい。
ただし、日中は太陽光が強く海面を照らすため、シーバスやクロダイは確実にストラクチャーの中に入ってしまう。そのため、ストラクチャーから出てくる夜間が狙い目となる。とはいえ、いきなり視覚情報が限られる夜間に釣行しても、ポイントの状況を把握しにくいので釣果に繋がりにくい。また、特にウェーディングで狙う場合などは危険も伴うため、一度明るい時間帯に下見をしてからの釣行が前提となる。
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