記録魚に加えて総重量100㌔オーバーの釣果。小笠原諸島・母島の磯にアタック!!《前編》|【SHORE SNIPER vol.20】
戦いの幕は突然切って落とされた。海面が炸裂して魚体を目の当たりにしたとき、それが昨年手にできなかったサイズの魚だということがすぐに分かった。これまでホームの外房をはじめ、各地への遠征で幾度も喜びと苦渋を味わってきた。そこから得た知識と磨いてきた技を総動員し、とにかく全力で戦った。その結果、足もとに巨体が横たわり、今まで味わったことのない興奮と感動が訪れた…
Text & Photo 大野 祐
小笠原諸島・母島へ
梅雨入り後はかなりの悪天候に見舞われた地域もあり、豪雨による被害が非常に心配ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 九州各地で避難された多くの方々にお見舞い申し上げます。
今回は毎年恒例となっている小笠原諸島の母島に遠征してきました。現地へのチャレンジは自身4度めで、今回のメンバーは現地初挑戦の2人を含む6人。事前予報によると沖磯に上がる2日間はナギに恵まれ、両日ともによい磯で竿が出せそうな雰囲気で釣行前から大いに期待してのチャレンジとなりました。
母島に到着した初日は午後から堤防でのんびり竿を出したところ、いきなりメーターオーバーのカンパチがヒット!! さらにメンバーのY氏は謎の巨魚にラインブレイクさせられるなど、肩慣らしの釣りで母島のポテンシャルを体感して期待がいっそう高まりました。
10㌔級の魚が連発!!
2日めは姉島方面の沖磯へ向かい、ふた手に分かれて渡礁しました。そして、私が乗った磯ではスタート直後からE氏が10㌔のアオチビキをキャッチ。さらにはその興奮が冷めやらぬうちにスジアラ(コクハンアラ)がバイト!! 足もとでヒットしたのでギリギリのファイトになりましたが、ギャフ入れも決まって無事にキャッチ。15㌔のコクハンアラを手にし、10㌔クラスの魚が連発する母島のポテンシャルの高さに感無量といった様子でした。
私はというと沖向きにできたサラシに狙いを定め、その際に何度かルアーを通すとサラシの中でバイト!! それほどの手応えではありませんでしたが、ホームの外房は不調が続いていたので久しぶりに味わうの魚の引きを堪能。キャッチしたのは9㌔のアオチビキでした。
そこから1時間ほどは沈黙が続きましたが、潮の向きがかわるタイミングで再び魚の反応がよくなり、ミノーの真下から真っ赤な魚体が突き上げてきました。ヒットしたのは10㌔クラスのアカマス(バラフエダイ)。リリース確定なのでギャフ入れせずにズリ上げようとしたところ、ハリが外れてそのまま海へ戻っていきました。
開始1時間ほどで2匹の10㌔級の魚とファイトしてウォーミングアップは十分。その後もキャストを続けていると、カッポレの群れがチェイスしてくるなど、さらに魚の活性が上がってきたことを実感しました。
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