磯で大型ヒラマサをキャッチするための取り組み方とは?《前編》
ロックショアゲームにおいては難攻不落のターゲットといえる大型ヒラマサ。過去には何度かヒットチャンスに恵まれながらも、圧倒的なパワーの前に苦汁を飲まされている。現在はあのモンスターと再戦を果たし、勝利することだけを考えて磯に立っているが、そんなスタンスから見えてきた攻略の糸口は…
解説:越智信清
モンスターヒラマサとの出会い
10㌔をはるかに上回るヒラマサのファイトはとにかく強い。そして、地元である愛媛はさまざまな好ターゲットが揃う恵まれたフィールドだが、サイズに関係なくヒラマサに出会える確率は決して高くない。それだけに熱く燃えるターゲットだ。
2010年の秋、のどかな秋晴れの海で愛用のトランペット17に怪物級のヒラマサが飛びついたが、まったく何もできないまま完敗。初めて体験したモンスターヒラマサのファイトは10㌔クラスのそれとは別格のパワーとスピードだった。それ以来、私の中で「釣り=大型ヒラマサ」となった。
モンスタークラスとなると現状では年に1度のチャンスがあるかどうかの確率だが「次は必ず取ってやる!!」と意気込み、足繁くフィールドに通っている。
ヒラマサゲームにシーズンオフはない⁉
基本的には年中ヒラマサを求めてルアーを投げている。春は沖のカケアガリをロングジグで探り、初夏は稚アユやトウゴロウイワシの回遊ルートとなる潮通しのよいシャローに中型ダイビングペンシルでアプローチ。夏場はオフシーズンだが、ライトショアジギングを楽しみつつ地形の確認に努めて新規ポイントを開拓している。
秋はカマスやトビウオなどのベイトを意識して大型のダイビングペンシルやポッパーを主力とするときだ。冬はアオリイカを意識してカケアガリをペンシルで探り、ベタナギの日はジグで底を探る…。そんな感じで年中ヒラマサを狙っている。
今のところキャッチできているのは10㌔弱までだが、ヒラマサとの遭遇率はまあまあといったところだろう。私は特別技能が高いタイプではないし、まだまだ愛媛の地磯での経験も不足している。にもかかわらず、私がそれなりにヒラマサと出会えている理由は、この魚しか狙っていないからである。
大型ベイトの回遊情報にアンテナを張り、複雑な地形のポイントに出向き、大型をランディングできる立ち位置から強い仕掛けで挑む。この行動パターンのすべてはヒラマサと出会うためのものである。仲間からもあきれられているほど一魚種にこだわっている。それでも現在の課題、愛媛の地磯における経験不足を補うための、夏の新規ポイント開拓、地元の餌釣り師の話でベイトの動きを確認したりする作業も含めて、私はこのスタイルを最高に楽しんでいる。
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