ハイポテンシャルフィールド、上五島の磯でヒラスズキが乱舞!!|【漢磯紫流儀 vol.5】
平成から令和へと時代が移りかわるタイミングで思い出に残る釣りをしようと、ヒラスズキを求めて長崎県・上五島へ。1人ぶらり旅で訪れた現地では、かけがえのない時間を過ごすことができた…
Text & Photo 赤木光広
平成を締めくくる上五島への遠征
平成という時代が終わりを告げ、元号がかわって令和の時代が幕を開けた。もちろん、私はコテコテの昭和生まれであるが、平成が終わるのは何だか寂しく、名残惜しいと感じたしだいである。
ともあれ、今はまさに時代がかわる変化のとき。そのタイミングで「思い出に残る釣りができれば…」と思い、平成から令和にかけての長いゴールデンウィークを利用し、ヒラスズキを狙って長崎県・上五島に釣行した。
まあ、遠征釣行というよりは肩の力を抜いた釣果度外視の1人ぶらり旅である。今まで行ったことのない土地へ行ってみたいという強い思いで現地へ向かったのだが、私の中ではいろんな土地に行くことと、さまざまな人に出会うことが人生の醍醐味となっている。
実は、今回の遠征については随分前から計画していた。そして、ゴールデンウィークの大渋滞を想定して車での長距離移動を避け、無理のない旅にしたいと考えていた。そんなわけで地元の大阪・泉大津からフェリーに乗り、のんびりと九州へ向かった。
フェリーを利用すれば夜通し運転しなくてもいいし、今回は費用を張り込んで個室を取った。これで大好きなビールがゆっくりと飲め、睡眠も十分にとれるので1人旅をいっそう満喫することができる。
当日は17時30分に大阪湾を出航。フェリーの露天風呂から明石大橋を眺め、何とも優雅な気分で旅が始まった。1人旅だがさほど寂しさも感じず、ビール片手に部屋でテレビを見てホロ酔い気分。するとすぐに睡魔が訪れ、目覚めたころにはフェリーが九州本土への着岸体勢に入っていた。
そこから長崎県の佐世保へと走り、再びフェリーに乗って夕暮れ間際には上五島に到着。現地では友人宅を転々とする予定である。そう、毎晩酒盛りが待っているわけだ(笑)。
各地で通用する釣りを目指して…
さて、前置きが長くなったが、今回訪れた上五島の状況はというと、幸いにも連休前半は磯のヒラスズキ狙いにおいてよい条件に恵まれた。波高は2.5㍍程度と絶好のヒラスズキ日和である。
しかし、いくらポテンシャルの高い五島列島といえども、最近は磯からヒラスズキや青物を狙うルアーマンが増えている。粗雑なアプローチや単純な攻め方ではヒラスズキがなかなか口を使ってはくれないというのが実状だ。サラシの状態に応じたルアー使い、流れに対するルアーの運び方など、自分なりに最善を尽くして精度の高い釣りを展開しなければなかなかバイトを引き出すことができない。
私の場合、普段からヒラスズキと対峙するときは自分なりに感覚を研ぎ澄ませ、自然と一体になるよう意識している。そして、その行為を満喫するようにしている。日ごろからそういったスタンスで挑んでいれば、初めての釣り場でも特に構える必要などない。
まずはヒラスズキが定位しているであろう場所を推測し、捕食ゾーンを自分なりに特定する。あとは風向きとその強さを考慮すれば、理想のラインでルアーをトレースできる立ち位置が決まる。この一連のプロセスは全国どこへ行っても同じと考えていいだろう。
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