春エギング、ヒットパターンの導き出し方|【feel the nature!! vol.2】
気象条件に翻弄されがちな春のエギングですが、その中でうまく立ち回りながら答えを導き出すのが醍醐味。今回もそんなプロセス重視のエギングを存分に楽しむことができました…
Text & Photo:中野寛成
期待の朝イチは空振り
4月7日(日)、春のアオリイカを求めて南紀へ釣行しました。それ以前の数週間も週末のたびに現地へ足を運んでいましたが、台風並みの風でまともに釣りができず、竿が出せたのは2~3時間と気候に泣かされる日々が続いていました。
そして、今回も海況が心配だったので土曜日から南紀入りしていた友人に状況を聞くと、紀伊大島より西面は西からの強風とウネリで釣りにならず、東面は風と波がないものの澄み潮で生命感がなく、アタリもないとのこと。予報によると日曜日には風も波も落ちる感じなので、紀伊大島周辺で風をかわせる場所を捜しながらランガンするプランとしました。
当日の朝イチにエントリーしたのは紀伊大島の外海に面した島と島の水道部。強い潮の流れにより潮ヨレが発生し、ベイトが溜まりやすくてアオリイカの捕食場となるようなポイントです。
しかし、5時半ごろからスタートして満潮時刻の6時45分までキャストを続けるも、アオリイカのアタリはありません。潮が効いていてヨレも発生しているのですが…。付近のアングラーにも釣れている様子はなく、潮も止まったので移動することにしました。
ダブルヒットで波に乗るかと思いきや…
次に向かったのはイケスのロープやブイを狙える人工物の多いポイント。到着後、先行者の有無と水色を確認しようとロッドを持たずに見に行くと、水道水のような澄み切った水色だったので断念しました。
ここで同じく南紀入りしていた、エギンガーズミーティング代表の仙波氏と合流。一緒に竿を出すことに。向かったのは風を背中から受けられ、西からのウネリをかわせる東向きのエリア。小さな岬状の磯がいくつもある地磯です。
そのうちの1つにエントリーし、岬の先端から沖に向かってキャストを開始。しかし、波と風で餌木の挙動を安定させることができません。そこで横のワンド状になったポイントに狙いをかえてキャスト。水深は3~4㍍ほどで、横風の影響でやや釣りにくさはあるものの、波気がないので餌木をボトム付近で安定してトレースすることができました。
ワンドの中央付近にシモリがあったため、その横に餌木を誘導してワンピッチジャーク&テンションフォールで誘うと、ラインのテンションが抜けるアタリが!! これで300㌘ほどのアオリイカをキャッチすることができました。さらに反対側のワンドで竿を出していた仙波氏も同じタイミングで私よりも少し大きな500㌘クラスのアオリイカを釣り上げました。ダブルヒットに期待が高まりましたが、残念ながらそのあとが続きません。歩いて移動しながら周辺のポイントを2時間ほどチェックするもアタリなし。風も強くなってきたところで昼食休憩を兼ね、車で大きく移動することにしました。
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