VSメバル・早春の富山湾を攻略するノウハウ|【北陸ショアゲームイズム vol.4】
さまざまな好ターゲットが揃う春の富山湾だが、その中で私が早春のメインターゲットにしているのがメバル。穏やかなナギの日にジグヘッドリグで繊細に狙って釣果を重ねよう!!
Text & Photo 丸山政寅
早春の富山湾
昨年2月は大雪の影響で厳しい釣況となった北陸地方だが、2019年は一転して暖冬。山肌の雪は少なく、道路の積雪や凍結も皆無に等しい。とはいえ北風は冷たく、風の向きによっては体感気温が氷点下に感じられることも。本格的な春の訪れを心待ちにする今日このごろだ。
そんな早春の北陸地方において、私がメインターゲットにしているのがメバルだ。年間を通して楽しめるメバリングだが、富山湾では特に2月からサクラが開花する時期がおすすめである。
富山湾における春のベイトフィッシュ
富山湾は能登半島の東側に位置し、奥には立山連峰がそびえており、そこから多くの河川が注ぎ込んでいる。植物性プランクトンが豊富なことから動物性プランクトンが発生しやすく、これが稚魚や甲殻類の成長を支えている。そういったことから多くの魚種が生息するよい漁場となっているわけだ。ちなみに、富山湾の最深部は1200㍍もあり深海魚が生息している。
春先の代表的なベイトとしてはシラス系や稚アユなどがあげられ、それらは身を隠しやすいテトラ帯や海藻が多く生育する沈みテトラ帯周辺で成長する。その稚魚たちを積極的に捕食するのがメバルやシーバス・クロダイ・青物である。
さらに、春から初夏にかけての富山湾でもう1つの重要なベイトとなるのがホタルイカだ。深海に生息するホタルイカだが、春の新月の夜には産卵のために湾周辺の沿岸部に接岸してくる。稚魚よりも動きが遅く、栄養価が高いホタルイカは多くのフィッシュイーターにとって最高のご馳走となる。
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